【撮影地】石川県金沢市香林坊1丁目(2009.2月撮影)
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兼六園の梅林は、昭和44年に明治百年記念事業として全国の名梅を集めて造成されたものらしい。約200本の梅の木が植えられているのだが、白梅が140本、紅梅60本。八重寒紅、摩耶紅梅、白加賀、青軸、しだれ梅など約20種類がある。
梅の咲いているそばに行くと、ほんのりと香りがする。
「梅一輪 一輪ほどの 暖かさ」
春の日差しをいっぱに浴びた梅の花を見るとこの歌を思い出す。
香林坊へ向かうバス。金沢に来ていつも思うのは、美人の多さだ。うしろ姿の女性たちに、目がうばわれてしまう。振り向いて欲しいような・・・。香林坊の町名の由来は、比叡山の僧であった香林坊が還俗して、この地の町人向田家の跡取り向田香林坊(むこうだこうりんぼう)となり、目薬の製造販売に成功したことによる。この由来にちなんでか、街の広場にはメグスリノキが植生えられていた。
格式と家柄にこだわった香林坊家は、その後、家業を転々と代えながら体面を保ってきものの、明治維新を迎える頃には没落の運命をたどり、いまは「香林坊」の名称だけが残る。
(了)
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