今年もブログエアコン稼働中です。
こわい話が苦手な方はスルーしてくださいね。
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「この写真は20年以上前にハンガリーで撮った写真よ」
「へえ~、きれいな所ですね~」
「行ったことある?」
「いえ、まだ」
恐山に向かうバスでのことだった。
駅前のバス停から恐山へ。乗客はぼくと、すぐ後ろの座席に座った東欧系の女の人の2人だけだった。
長いブラウンの髪に整った顔立ち、高い頬骨のセクシーな美人。
ブルーグレーのテーラードジャケットに黒のアンクル丈のパンツ、素足にレースアップシューズ。
肩からハンドバッグをたすき掛けにかけ、どこかのブランド物の旅行カバンを持っている。
写真家と名のった彼女は、旅行カバンからタブレットPCを取り出し、彼女が撮ったといういろんな写真を見せてくれた。
・・・彼女の襟足から、すみれのような香水がかすかに香る。
「この写真は?」
「プラハ。・・・チェコスロバキアね。1935年ごろ」
「え?」
少なくとも、30代にしか見えない彼女。日本語があまりうまくないのだろうか。
たしか、自分で撮った写真といったはず・・・。どうやって、80年も前の写真を撮る?
彼女が笑うととがった長い犬歯が見えた。
「この写真は?」
「2035年の東京。今から20年後ね」
「なんか、ゴーストタウンですね」
「あなたが何にもしなければ、こうはならなかったのよ」
・・・彼女の日本語がどうもおかしい。20年後の写真?何がいいたいんだ?
あるいは、「写真」の意味を取り違えている。「写真」じゃなくて「CG」だろ・・・。
それでも、彼女の言葉が気にかかった。・・・ぼくが何もしなければ、こうはならない?
どういう意味だ?彼女の中で思考論理が破綻しているか、単に彼女の日本語がおかしいのか。
結局、恐山の旅を無事に終えて、ぼくはこうして家でパソコンのキーを叩いている。
旅行中、世の中を変えるような大それたことはしなかったし、もちろん、今後もする気は無い。
結局、変な外人女に出会った。ただそれだけのことだ。
それとも、こうしてブログに駄文をアップしているのが、なにかまずい事態を引き起こすのだろうか。。。
彼女が撮った2035年の東京の写真。ゾンビのような人であふれてた。
・・・ぼくが何もしなければ?
それは、彼女の言い間違い?あるいは、ぼくの聞き間違いだったのだろうか。
ぼくが何かをすれば? それとも ぼくが何もしなければ??
幽霊なんぞを連れて帰らぬよう、
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