西アフリカでよく食べられているのは、ヤムイモやタロイモ、またはキャッサバなどの根菜、またはプランテンを茹でてから臼で搗いたフフという餅に似た食品。さらに副食として鶏肉、オクラ、ショウガ、ホウレンソウ、トマト、胡椒、唐辛子、玉葱などをピーナツバターで調理した煮込み料理が添えられる。
ストリートマーケットの片隅で、木のうすを4~5人で取り囲み、細い棒状の杵でついているのが見られたりする。国によっては、キビやモロコシ、トウジンビエなどの粉を湯で練り上げて作る場合もある。
またガーナでは、ガーナではピラフに似たジョロフライスなどの米料理も郷土料理としてホテルの朝食バイキングで供される。
大航海時代以降の奴隷貿易の影響でキャッサバ、落花生、トウガラシなどが大西洋沿岸に伝来し栽培されるようになった。料理には様々な香辛料を使用。ギニアペッパーはカルダモンに似ていて、コショウのような味と軽いレモンの香りがあり、ジャガイモ、ナスの料理などによく用いられる。
西アフリカでは、魚が肉よりも安価なため、アフリカらしさにプラスして、どこかフランスのエスプリが感じられる魚料理が好んで食べられている。
ローカルのお酒は、アブラヤシの花の芽の汁を醸したパームワイン(Palm wine)やバナナ・ビール、雑穀のどぶろくなどがある。ヌクレヌ NKULENUはガーナのパームワイン。酸味があるほのかに甘い微発泡のにごり酒。アルコール度数4.5%。