若い女性のアテンダントに、グリーン革命の問題点を教えてもらってた。その時に、「ガーナは昨年ようやくカカオ豆の出荷価格を決めることができるようになった」とのこと。あの強欲な「先物市場」の経済システムがよく許したなと思ったら、ちょっとだけ違ってた。
どうやら、今年から「最低価格方式」が導入されるようだ。市場価格の下支えを行い、現地の労働者の所得適正化のための補償を行うわけだ。
https://www.jetro.go.jp/biznews/2019/07/3e4849d7a0d24c1c.html
カカオ豆のもともとの原産地はメソアメリカ。紀元前1900年頃からマヤ文明などで、飲み物や通貨として利用されていた。収穫されたカカオの果実は果皮を除いて一週間ほど発酵させ、種子を取り出す。これがカカオ豆 (cacao beans)で、渋くて苦い・・・らしい^^;。
胃をすっきりさせるため、薬草など苦いものを飲むのは本能がそうさせるのだろうか。有毒植物のなど、苦味を感じさせるものは毒性化合物であり、その摂取を避けるため拒否反応するのが普通だ。ただし、カカオポリフェノールは、記憶を司る神経細胞の活動を促進させるBDNF(Brain-derived neurotrophic factor)を増加させるようだ。なので、苦いけど脳の活性化により幸福感が得られる・・・のかも。
カカオ豆からチョコレートへは、豆をバナナの葉で覆い発酵、そして、(天日)乾燥。すべて手作業になる。労働コストを下げるため、幼い子供たちが作業に駆り出されるわけだ。
カカオ豆の最低価格が上昇したら、きっと多国籍フードメーカーは使用するカカオ豆の量を減らし、他のものを混ぜて製品の値段を維持するのだろう。
チョコメーカーの購買量の低下は、現地の労働者の減収につながっていく。
チョコレート。苦いぞ。