tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

撮るぞオーラ

2020-01-21 23:32:12 | プチ放浪 都会編

いつもヤダと思うのは、風景写真を撮っていると何気にそばにくっついて写真を撮るカメラマンたち。性別・年齢に関係なく、ぴったりとそばに寄ってくる。
何ゆえこんな広い砂浜でとか、こんな広いネモフィラの丘で、狭い思いをして写真をとらなきゃいけないんだろうと。

まあ、これほど「撮ったるど~オーラ」を出していれば、ぼくのカメラのレンズの先が気になるのかもしれない。
しかしだ。焦点距離(構図)も違えば、露出も違う。風景と言えども撮りたいポイントは人それぞれ。そこに個性が出るはずなんだけどなあ。
三脚に固定したカメラの直上にカメラを差し出しても、ぼくと同じ写真は撮れないことを理解してもらえないものなのだろうか。。

「撮るぞオーラ」に関して言えば、プロの風景写真家は、いざ撮影となると神経がピリピリと張りつめそばにいるのが怖いぐらいだ。もっとも、プロたちは人がいない山奥や、夜明け間近の時間帯など、撮影の時間と場所を選ぶ。
なので彼らの厳しさ・怖さを一般の人は知る由もない。

知り合いの秘境フォトグラファーは、カメラ装備一式に数日分の着替え・食料などをバックパックに詰め込み撮影に出かける。荷物の総重量は30㎏を超えるという。
ー週間ほど野山を朝から晩まで這いずり回り、へとへとになって空港にたどり着くと、空港でカメラ女子たちにシャッターを押してとよく頼まれるらしい。
・・・食料分は軽くなったとはいえ、30㎏近いの荷物を背負っているのにだ。

そんな時、彼は「撮らねーぞオーラ」をだすらしいのだが、効き目はゼロ。第一、プロの写真家は、スマホとか渡されて写真撮れと言われたらどうすんだろう。プライドがあるから、スマホとはいえ下手な写真は撮れないし、光を選べる場所でもないし。。
シャッターを押すのを断りつつも、困惑する彼の気持ちが痛いほどわかる。ような気がする。