tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

浅草を渡る風

2010-09-08 23:22:27 | プチ放浪 都会編

 
 
 
 

台風9号がもたらした熱帯低気圧の風は少し強すぎましたね。それでも、猛暑の夏の名残を洗い流して、本格的な秋を、日本にもたらしてくれるでしょう。

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お祭りじゃなくても、毎日がお祭りのような浅草。
ここ雷門の前に立てば、大提灯を背景にさまざまなカップルが写真を撮っていく。まさに、超有名なデートスポット。
いろんなカップルが現れては消えていく。そして、写真を撮りあう2人には、恋愛のキラキラした時間の中で、さまざまな関係性が見え隠れする。
カップルたちはそれぞれ、多少の屈託とかネガティブなものを抱えていると思うのだが、大提灯の前では幸せになるんだという気持ちがほわんと伝わってきて見ていて気持ちが和む。
男女のあいだの、胸ときめく輝かしい瞬間のひとコマ。
これからもこんなシーンを切り取って行きたいと思っている。


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白露が宿る頃

2010-09-07 23:00:58 | プチ放浪 都会編

 

秋の気配が濃くなり野草に白露が宿る頃、いかがお過ごしでしょうか。
ヒグラシの声をよくきくようになりました。なんだかんだでちゃんと季節は秋に向かってるのかなぁと感じてます。
都会ではまだエアコン無しでは寝苦しいことと思いますが、千葉の山奥は網戸にしておくと南風が心地よく朝方には布団を探す時も珍しくありません。
とにかく、体には気をつけてこの暑さを乗り切ってください。


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小田代が原 再び

2010-09-06 22:48:41 | プチ放浪 山道編

 
 
 
 

野の花はやはり野で見ないとその美しさは判らないだろう。もっとも、小さくて、多くのハイカーたちは目と止めることなしに素通りしていくのだが。。
奥日光を歩いていると、さまざまな野生動物の気配が感じられる。 
その多くは、木道に残されたイタチ系(オコジョ?)の糞
また、秋には食べ残したズミやナナカマドの赤い実が木道の上にぽつんと置かれ、ハイカーたちに微笑をもたらしてくれる。
今の時期なら可憐なコケモモの赤い実。

誰も歩いていない早朝の小田代ヶ原自然研究路。ほとんどのカメラマンは、赤沼から低公害車ハイブリットバスを利用する。
だが、ぼくはまだ空け切っていない薄暗い森の中を、薄暮を頼りに進む。
歩いていくと、突然、ミズナラの根元でガサッとクマザサの影に野生動物が潜り込む音がする。目を凝らして静かに待つが、姿を見せてはくれない。

雨の小田代が原。幽玄な湿原に立つ小田代ヶ原の貴婦人が見えた。
小田代が原から戦場ヶ原へ。体中に浸み込むような緑があたりを包んでいる。
この日、泉門池(いずみやどいけ)の手前の木道の上に、大きなブルックトラウトが横たわっているのを見かけた。
落とし主は、タヌキ?それともオコジョだろうか。恐らく、湯川あたりで捕らえたブルックトラウトなのだろうが、そのサイズがあまりにも大きすぎて巣穴へ運ぶ途中で諦めてしまったのかもしれない。巣では、お腹を空かせた子供たちが、親の帰りを待っていたのだろう。

泉門池から右に進路をとり、戦場ヶ原の木道を歩いて出発地点の赤沼駐車場に戻るコース。小田代が原からゆっくり歩いて2~3時間程。行く度に新たな発見があり、何度行っても飽きない。


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人知れず海底で一生を過ごすウニ

2010-09-05 23:19:40 | 日記

 
 
 
 

このブログでは、珍しく食べ物の話題。・・・緊張してるかも。。
職場で三大珍味の話題になった。日本の3大珍味と言えばすぐに思いつくのが、カラスミ(ボラの卵巣の塩漬け)と、このわた(なまこの腸の塩辛)だろう。
この2つは珍味として大方意見が一致。そして、問題は最後の一つ。越前藩主への献上品、さらには年貢として扱われていたほどの伝統の逸品、越前(福井)の塩雲丹(京都の丹後半島のではなく)がどうやら人気だ。しかし、鮎の内臓の塩漬けで作った「うるか」や、アワビの肝を裏ごしした「としる」という意見に固執する人もいる。
いずれも高級なので、めったに口には入らないのだが、個人的には越前の塩雲丹よりも、寒海性コンブ類を食べて育った北の海のウニの方がうまいような気がするのだが、いかがだろう・・・。

小袖で採れるキタムラサキウニの産卵期は9~10月ぐらい。したがって、この時期が一番おいしい。
ちなみにウニは雌雄異体。外見で雌雄を区別することはできない。殻を割ると雄には灰色や茶褐色の精巣が、また雌にはオレンジ色の卵巣がそれぞれ入っている。精巣を「練りウニ」、卵巣を「粒ウニ」という呼び方をすることもあり、安い寿司ネタには練りウニが使われているらしい。
ウニの棘は防御と共に、運動機関や触覚の役割も果たしている。また、半球形のウニの殻の下側には丸い穴があり、ここに口がある。口の内部には「アリストテレスのランタン」と呼ばれる5個の歯がある。
ウニは棘を動かして岩の孔に入り込むと、今度は棘をつっかえ棒にして引っ張り出されないようにする。その移動速度は遅いため、岩の表面にじっくり留まって、そこに育成する海草の苗を根こそぎたべてしまう。したがって、ウニが多産する海岸ではコンブが生育できなくなる磯焼けの原因とも言われている。
コンブなどの海藻がないとウニは生育できないのだが、ウニがいるからコンブなどが育たないという逆転した因果関係だ。

海女さんが採ったウニの殻を割るのを見ていると、その内部構造が非常に単純であることに気付く。
消化系は、下部の口から体内を一巻きのらせんを描きつつ上に抜け、殻の真上に続く。生殖巣も殻の上面に開き、それらのそばに多孔板がある。
海女さんが箸で取り除いているのが消化系の内臓。ウニは体の割りに体腔が大きいのだが、一見、無駄のように見える体腔のスペースも、一部が水管系となってそこに海水を入れ管足を動かして運動したり、呼吸、栄養摂取、感覚などの働きをするらしい。無駄なスペースではなかったようだ。

前述したが、ウニは泳ぐ機能を持っていない。だから、波に流されてしまうとウニはお手上げになる。運良く岩場にたどり着けなければそこで終了。浜辺で良く見る打ち上げられたウニの死骸はこうして波にさらわれてしまったものなのだろう。したがって、ウニは孤独にも波の影響の少ない深いめの海底に生育するわけである。

「わたしは孤独が好きだ。あこがれているといってもよい。今度生まれてくるときは、
人知れず海底で一生を過ごすウニを腹一杯食べてみたい、と思う」

というオチ・・・すみませんm(_ _)m。前にも書きましたね。。
土屋賢二『われ大いに笑う、ゆえにわれ笑う』からのパクリっす。


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水中撮影

2010-09-04 21:28:48 | 日記

 
 
 
 

観光バスが到着し、バスから人がぞろぞろ降りてくると、海女さんの素もぐり実演の開始だ。
岸壁から海へ続くコンクリートの階段を降り、水中へエントリーする。
実演を行うのは小袖漁港にある小袖海女センターの脇の海。
海中に突き出た大きな夫婦岩へ続くコンクリートの防波堤に水路が開けられて、小袖漁港へ続いている。
その水路に続く狭い入り江に水中へエントリーする階段がある。

今は引き潮と言うが水深は7-8m。深いところでは10mに達する場所もあるらしい。
水温は14℃。だが、2mmの厚みのロングタッパーを貸してもらっているから、さほど寒さは感じない。
太陽光が差し込んでいるところは青く澄んでみえる。だが実際は透明度がさほど高いわけではない。
もっとも、岸壁部分の岩礁にたくさんの海草が生育するぐらいだから、栄養豊かな海の透明度が悪いのは当たり前だ。
採取されるキタムラサキウニは、この海草を食べて育つ。

素もぐりで7-8mというのはかなり深い。
先に水中にエントリーして海女さんを待ってたぼくは、見物の声援を受けて手を振る。
さて、続けてエントリーした海女さんが、アイコンタクトで潜るわよと合図。
水中カメラを先に、ジャックナイフで水底に潜っていくと、キラキラ光る岩礁のところどころに黒いキタムラサキウニがへばりついているのが見えた。
10cmぐらいの小魚の群れが、潜るぼくたちを興味深そうに眺めていく。

フィンをつけているぼくは、海女さんよりも先に水底に届く。そこでカメラを構えると、浮力でゆっくりと水面に引き上げられるのだが、続けて潜行してきた海女さんの姿を撮影することができる。・・・はずなのだが、これが相当難しい。
ぼくは自分の真下に潜って海女さんを待つのだが、彼女はぼくをめがけてではなく、岩礁のウニをめがけて潜っていく。
なので、水底では彼女とどうしても微妙に距離が開いてしまう。また、彼女の目的はウニだから、レンズの先の彼女は後姿だったりする。
良い構図を求めてフィンをけっているうちに息が続かなくて水面に浮上。こんなことを繰り返していた。


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