tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

蛇のBBQとコオロギの炒め物 

2011-11-09 22:23:37 | プチ放浪 都会編

 
 
 

クメール料理には、多くの料理でプラホックという発酵した魚のペーストや魚醤が調味料として用いられる。このため、慣れないと生臭いにおいが鼻につく。合わない人は全然ダメということに。
いくつかのクメール料理を試そうと超人気のカンボジア・バーベキューの店に行って(なんと!)ワニ、ヘビの肉を見て、何も食べずに出てきてしまった。
食えるものを探して街角をさまようと・・・安価なおかずの屋台路上販売でカエルが料理されて売られていた。また、意を決して入った地元レストランの前には、何匹ものすっぽんが水槽に入れられて首を伸ばしている。
と書くと大げさだが、その気になれば、カンボジアではいくらでも食べ物の武勇伝を作れそうな感じだ。

カンボジアで有名なカボチャは、煮るか、炒めるか、甘く味付けしてココナッツミルクと一緒に蒸してカボチャプリンに。また、バナナの花は刻んでサラダにしたり、麺料理の付け合せにする。まあ、この辺は普通。

ガイドが言うには、マーケットでは農薬がたっぷりとかけられたタイ産の野菜が大量に安く売られているとのこと。だから、地元の人はタイの野菜を買わないらしい。高くてもカンボジア産をとのことだ。
彼のこの言葉には、複雑な国際事情が絡んだ両国間の歴史的背景や、カンボジアの人々の反タイ感情が見え隠れするような気もする。
ところで、ホテルの朝食の野菜はどちら産なのだろう。最近、ぼくは無農薬野菜を購入してはいるが、農薬を使用した日本の野菜の味に慣れてしまっているぼくには、味の違いは悲しいことに分からない。

さて、市内のマーケットでは、タガメ の煮つけやコオロギの炒め物、素揚げのガムシが売られている。また、土蜘蛛(タランチュラ)、ゲンゴロウ、アヒルの有精卵のゆで卵などもあるらしいのだが、あえて食べてみようとは思わない。・・・っつうか、食す勇気がない。

あの田舎道沿いに建てられた高床式住居には、こんなローカルの庶民の暮らしがある。トイレはなく、家の裏の茂みの中。水道がないから、お風呂なんてあるはずもなく、毎日、カメに汲んだ水で水浴だ。
いつか、あの田舎の村を訪れてカンボジア生活の撮影をと思うのだが、実際には1日だって暮らせそうもない・・・。おまけに、日中、村の若者たちは働きに出ていて、村にいるのは老人と幼児だけ。
日本で流行りの”スローライフ”って、いったい何なのだろう。だれか教えてくれないか?


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カンボジアン・カルチャー・ヴィレッジ

2011-11-08 22:49:07 | プチ放浪 都会編

   
 


カンボジアン・カルチャー・ヴィレッジ。カンボジアの歴史や文化を紹介した総合テーマパークだ。
カンボジアスタイルのお金持ちの結婚式や、様々な民族ダンスが見学できる。
ショーは、ほとんど男女の出会いから恋愛、結婚に関するもの・・・。

カンボジアではまだ見合い結婚が主流。自由恋愛は難しいらしい。恋愛結婚したいと思っても、坊さんに相性を占ってもらって結果が悪ければ結婚はできない。だが、2人にはカケオチという最終手段もあるとのこと。
結婚の際は、男が相手の母親に支度金として3000$~4000$を払うという。お金が無くて結婚できないのが多くのカンボジアの若者の現実らしい。だからこそ、こうしたラブストーリーがもてはやされるのだろう。

結婚式は、昔は一週間も続いたのだが、今では1日で終わることが多いとのこと。結婚式の日取りも、坊さんや占い師に頼んで良い日を決めてもらうらしい。結婚式は花嫁の家で行われ、花婿が花嫁の家に贈り物(果物やジュース、お菓子、ちまき等)を持って行く。
カンボジアのお金持ちの家の結婚式は、うずたかく積まれたお祝いの品に囲まれて、まず、それぞれの両親のバナナを食べさせ合う儀式(?)から始まる。
そして、新郎新婦がそれぞれ介添えの男女3人ずつを従え登場。2人は2つの小さな枕を並べた前に座る。枕に手を乗せ一本の刀を2人で持ち、次々に招待客から新郎新婦の手首に赤い糸を巻いてもらう。この赤い糸は人の縁を結ぶ糸だ。糸を巻いた後、聖水で清める。
無事に儀式が終われば、花婿は花嫁の家庭で暮らすことになる。
ちなみに、町中のマンション(フラット)は30万USドル。平均月収が80USドルとすれば、360年分だ。田舎の方はいくらか安いとはいえ、マンションは若者たちの手には届かない。

さて、こうした結婚式の儀式は、アチャー(寺男)という人の進行のもとで執り行われる。ショーはカンボジア語なので何を言っているのかわからないのだが、面白いことを言っているらしく、皆笑い転げて聞いている。
クメール人の生活にはアチャーの存在が欠かせない。アチャーは、病魔の退散や、新生児の守護などの儀式の祈祷も行うとのこと。

カンボジアン・カルチャー・ヴィレッジでは、こうしたカンボジア文化による結婚式の様子とか、雌の孔雀をおとりとして、声の綺麗なオスの孔雀を人々が捕まえようとするピーコックダンス(孔雀の舞)、田舎で見られる”どじょうすくい”ならぬ「魚とり」を踊りにした男女のダンスや、中国伝統ダンス、婚約者探しダンスなどの民族ダンスが現地の人々に混ざって鑑賞できる。

・・・婚約者探しダンスでは、日本でいう「夜這い」みたいなシーンがあった。踊り手の美人女性(個人的に好み)が侵入してきた男を撃退し観衆に大ウケしていたのだが、美人に味方しがちなぼくの解釈は間違っているのかもしれない・・・(爆)。


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バンテアイスレイ

2011-11-07 22:27:41 | プチ放浪 都会編

 
 

バンテアイスレイとは「女の砦」の意を持つ遺跡。「東洋のモナリザ」と言われる美しいデヴァター(天女)で有名だ。かつて、フランス人のアンドレ・マルローがその美しさ故にデヴァターをフランスに持ち出そうとした有名な逸話がある。彼が22歳の時のことだ。このアンドレ・マルローは、ふしぎな人だ。
作家で、無茶をする冒険家で、政治家。ド・ゴール政権で長く文化相を務めた。代表作に『王道』や『人間の条件』がある。

バンテアイスレイまでの道は、一部、冠水していた。わだちにはまってスタックするバイクタクシーの後を押しして脱出させる、こずかい稼ぎの少年たちがいる。彼らは水先案内人のように、水面下の陥没した場所を教えてくれる。その道のりは牧歌的で、水を張った水田や砂糖椰子の林、高床式の民家の景色が広がり、川や池では子供達と水牛が水に浸かっていた。
 
遺跡には、まずは細密なヒンドゥー神話のレリーフが施された東門がある。人がようやく並んで通れるくらいの狭い門の柱には、複雑な文字をした碑文の様な文字が彫られている。大部分は赤い砂岩により建造。参道の両脇に貯め池があるが、全体的にこじんまりとした雰囲気だ。
中央祠堂の門衛神「ドヴァラパーラ」に守られて、北塔と南塔の周りに彫られているのが「東洋のモナリザ」。アンコールワットのものよりも彫りが深く、その姿はより写実的だ。

ちなみに、「女の砦」というから、「大奥」とか「女の園」と短絡的に想像したのだが、967年にラージェンドラヴァルマン王による着工で、その息子のジャヤーヴァルマン5世の代に完成。赤い砂岩による全体的にピンク色の印象と、デヴァターの像の柔らかな曲線から「女の砦」と名付けられたらしい。特に女性が奉られているわけではない。

帰路、駐車場に向かう道に牛のフンが・・・。「生地雷に気を付けて」とのガイドの言葉に笑い返したものの、顔がこわばってしまう。もう、彼らの中では、「地雷の恐怖」はジョークになるほど過去のものになりつつある。もちろん、その方がいいに決まっているが・・・。


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夜さ来い2011

2011-11-06 16:43:05 | プチ放浪 都会編





よさこいはかっこいいですよね。動きの速さ についていくのがやっとでした。


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天女の舞 アプサラ・ダンス

2011-11-05 23:34:32 | プチ放浪 都会編

    
 

カンボジアが内戦をしていた頃、伝統的な宮廷舞踊の踊り手のほとんどは、クメール・ルージュによって殺  された。だから、今あるアプサラ・ダンスは、人々の古い記憶からよみがえらせたものだ。
このアプサラ・ダンスが誕生したのは9世紀。王室専属の踊り子が育てられ、特別な日に披露されていたそうだ。
1430年頃、アンコール朝はアユタヤ朝(タイ)に攻め入られ、陥落。この時、宮廷舞踊団も戦利品としてタイへ連れて行かれた。このため、タイにも、また、インドネシアのバリにも同じような踊りがある。だが、もともとは、インドの叙事詩「ラーマーヤナ」と「マハーバーラタ」がそのモチーフだ。

金銀の刺繍を施した豪華な衣装を着用し、頭には冠をかぶる。ゆったりとした動きのなかで手と足の指がしなやかに空を舞う。カンボジアの木や竹などで作られた楽器の演奏をバックに踊る舞いは優雅で雅やかな古典の世界へといざなう。
手の指が大きく反り返るのがカンボジアのダンスの特徴。アプサラダンスに見られる円陣のフォーメーション、無駄のない振り付け、しなやかで独特な手の動きは、宇宙と地表の間に浮かぶアプサラを象徴している。また指先は八段階に変化させ、植物における生命の循環を表現している。

ラーマーヤナはラーマ王行状記の意味。アンコール遺跡のレリーフの題材としても有名だ。あらすじは、コーサラ国の王子として生まれたラーマが継母のたくらみにより国を追われる。ラーマ王子は美しい妻・シータと弟と共に、国から遠く離れた森で暮らすのだが、妻の美貌に目をつけた魔王・ラーヴァナにより、妻が誘拐されてしまう。ラーマ王子たちは、猿王ハヌマーンと共に、妻を奪回するため、魔王に戦いを挑み、魔王を倒すというものだ。
なお、西遊記の孫悟空は、このラーマーヤナに出てくる勇敢なサルがモデルらしい。

カンボジアの絹絣に使われる伝統的な色は、黄、赤、黒、緑、藍の5色。なかでも、赤の鮮やかさが目立つ。この赤の染色には、主にラックカイガラムシの分泌物であるラックが使われてきた。1970年代、ラックはカンボジアの輸出産品だった。ところが、現在はまったく採れなくなっている。内戦の間の自然破壊が原因だ。内戦の間、大きな木が伐採され、森の気温が高くなったため、ラックカイガラムシが住めなくなってしまったのだ。現地の人たちが使うクローマという織物は、今は輸入した木綿を化学染料で染めたものになってしまっている。


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