tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

俗・天国に一番近い島

2019-05-23 21:45:29 | プチ放浪 海沿い編

森村桂氏とニューカレドニアの人たちとの、その後のつながりを知りたくて、「天国に一番近い島」を読み直し、そして「続天国に一番近い島」を新たに読んだ。
彼女が年齢を重ねた分、少年時代にワクワクして読んだかつてのファンタジーは、ドロドロした俗話に陥ってた。読んでて、これが当たり前か・・・と思うと同時に読まなきゃよかったと思ったのも事実。

その5年後、そしてそれ以降、彼女なりに島で培った人脈との友情をさらに深め合ったのは間違いないのだろうけど。

あの時代、女性一人で旅だった彼女は、やはり偉大なパイオニアだ。当然のことながら、それを真似して後に続く輩も出てくる。多くの島の人々は、日本人に対してよい印象を持たなかったようだ。

それでは、ぼくらはどうなんだろう。知り合った現地の人たちと、連絡を取る努力はしてるけど、向こうにすれば、騒いで帰っていった旅行者の一人にすぎないのだろう。それでも、ぼくはまた行こうと思ってる。


健忘症候群 Amnesic syndrome

2019-05-21 22:33:08 | プチ放浪 海沿い編

バヌアツのスピリチュアルサント島で、かわいい女性と旅のいろんな話をしたのだが、すべて忘却。たぶん、スピリチュアルサント島に滞在した2日間、両日とも2杯以上の「カバ」を夕刻に飲んだのが原因だと思ってる。

新たな情報をインプットしても片っ端かわ忘れていく「前方向性健忘」。典型的な健忘症候群だ。なので、同じ話を何度でも聞いてしまうことになる。
「・・・前に聞いたでしょ」
一方で、即時の想起能力は保たれているから、老人ボケとは違う・・・と思ってる。
( ^ω^)・・・。

健忘症障害は、間脳(視床や正中核など)と中側頭葉(海馬、乳頭体、扁桃体など)の働きが抑制されることが原因。アルコールとカバを一緒にやると、酩酊感は大いに上昇すると同時に健忘症のリスクが増大する。

といっても、症状には個人差がある。カバ・バーに連れて行ってくれた女性ガイドさんは、毎日10杯以上のカバを飲んでいるとのことだが、酩酊などの兆候はない。
やぱ、老人ボケなのかな(*‘ω‘ *)。。


抗不安作用???

2019-05-20 23:28:41 | プチ放浪 海沿い編

調べてみたらハワイにもあるそうな。「カバ」。カヴァラクトンという抗不安作用や肝毒性を持つラクトン化合物が含まれる。

抗不安作用とはその名の通り、不安、緊張を和らげる作用。
つまり、プールでいきなり「次はバック100m」とかコーチに言われても、ドキドキすることなしに泳ぎだせるようになるのかも・・・。とか一瞬、💛ドキっ💛としたが、そうじゃないらしい。

抗不安作用とは脳内の活動をスローダウンさせるので、人によっては強い眠気などの作用をもたらすものらしい。なのでアルコールと違い、飲んだ人のテンションは下がっていく。カバ・バーの照明が暗いのもこのせい。
またアルコールと違い、カバを飲んでも一切の規制はなく車の運転もOKらしい。

カバ・バーでの注文の仕方は、サイズをオーダーする。プラスチックのお椀に100ccほどで約100円。カウンターで受け取り、100円相当のコインで払う。ダブルで注文すると、さらにでかいお椀に200cc入れられて出てくる。
飲み方は、決して味わって飲むものじゃなく100ccを一気飲み。途中でストップすると、そのまずさに飲み干す自信がなくなる。

飲んでしばらくすると口内が痺れてきて、多くの人は酒に酔った時のような酩酊感を覚える。ちなみにバヌアツではサトウキビやヤシが採れるのも関わらず、ラム酒やアラックなどの製造はされていない。これはきっと、庶民的な値段で酩酊感を味わえるカバがあるから、強いアルコールは必要ないのかも知れない。

写真はカバ・バーのウェイトレスさんたち。たしかに飲んで不安を抱くことはないかも。


「カバ」なる不思議な飲物

2019-05-19 23:30:07 | プチ放浪 海沿い編

バヌアツの主要部を構成する諸島であるニューヘブリディーズ諸島をはじめ、メラネシアからポリネシアにまたがる地域には、「カバ(カヴァ)」なる不思議な飲物がある。

コショウ科の潅木の根っこを砕いて、水で揉み出した茶色い泥水のような液体。バヌアツのさらに離島のタンナ島のものが最上とされる。というのも、タンナ島の「カバ」は、年少の男の子がカバの木の根っこを歯で噛み砕き、ペースト状になったもの吐き出して集めたもので、作り方を聞いただけでも気持ち悪くなりそうな代物。

妙齢の女性が噛んだものだったら、せめてもの救いがあるのだが、伝統的に女性は「カバ」を好まないらしい。
なお、かの地の人々もやはり精神衛生上、不都合があるせいか、男の子が噛み砕いたものではなく、都市部などでは機械的なクラッシャーを使ってカバをつぶしているとのこと。

町のあちこちにある薄暗いカバ・バーは、夕暮れになると勤め帰りのサラリーマンや、タクシードライバー、その他、もろもろの男女が三々五々集まり、「カバ」を楽しみながら談笑に花を咲かせる。。

ぼくはこの「カバ」で記憶を失くした。。


人食い人種の島

2019-05-18 23:04:12 | プチ放浪 海沿い編

ご存じのとおり、バヌアツではその昔、食人が習慣的に行われていた。敵の強い戦士を食べると、その力が自分に宿るという呪術的な意味からだ。食人の慣習が最後に記録されているのがなんと1960年代。
「夕食事が終わったら話してあげるね」
エスピリトゥサント島に移住の日本人女性ガイドMayumi氏が、食人の記録を調べにいろんな島で現地の人に聞き込みを行ったらしい。今から50年前のことだから、実際に食べた人から聞き出せなくても、その子供たちから記憶を引き出すことはできる。

食事が終わって、Mayumiさんに催促して話を聞いたのだが・・・話の内容をあまり覚えていない。たしか、子供の頃、家の入口の近くに人の腕がぶら下がってたのを見た人に会ったとかという話だったように思う。
というか、エスピリトゥサント島自体の記憶があまりない。きれいなブルーホールや、シャンパンのように輝く、白砂のビーチの印象が強烈なこと。そこで思うように写真が撮れなかったこと。なによりも、夕食前に飲んだ「カバ」なる不思議な飲物で、すべての記憶がぶっ飛ぶような感覚を味わったことが原因だ。