らりほーーーーでござる!
さあさあ今宵は「トランスフォーマースーパーリンク」より、デストロン3バカトリオのひとり、戦闘ヘリコプターに変形するデストロン空中攻撃兵、サンドストーム(SD-03、サンドストーム、1980円)の登場でござる。
本品は2003年12月に「トランスフォーマースーパーリンク」商品として販売されたでござるが、商品自体は2002年12月に「超ロボット生命体 トランスフォーマー マイクロン伝説」商品として販売されたサンドストーム(MD-O4、サンドストーム、1980円)の成型色変更品でござる。
拙者的にシリーズ前作のキャラクターが登場するのは嬉しいのでござるが、同じ商品をお色直ししただけで販売するのは如何なものでござろうかと思うのでござるよ?
キャラクター人気にあやかったところで、所詮はモデルチェンジまでの繋ぎ商品でござるし、ならば前作の売れ残りを捌くチャンスだと思うので、色変えした本品は蛇足的商品でござる?
そう、本品の場合、当初の海外では販売されずKB限定販売扱いだったのも前シリーズのサンドストーム(海外名、サイクロナス)や、パワーリンクス・サイクロナス(日本ではラオックス限定販売、USAエディション、パワーリンクス・サイクロナス&クランプルゾーン、2480円)が市場に残っていた為でござろうな? (笑)
まあ、一度販売されちゃったからには、それが正史であり、存在するからにはカラーリングが違う事でのダブリ買した場合の違うものモノ感の補償にはなるでござる。
それに、パッケージが違うだけで喜ぶのは濃いコレクターだけでござるから、コレはコレで有な商品でもあるでござるな? (笑)
さて、スーパーリンク版サンドストームはマイクロン伝説版サンドストームと同一人物であり、基本的には同じだったりするのでござるが・・・
アニメ本編ではパートナーマイクロンであるキャノンの存在が抹消(?)されていたりするでござる。
アニメ本編では描かれていないでござるが、解放されたマイクロン達の多くは新天地に旅立っていたりするので、キャノン(海外名、クランプルゾーン)もその一人と解釈するべきでござろう?
アニメ本編を再現するならパートナーマイクロンを付属させる必要もないでござるが、やはり玩具ギミックを楽しむためにはマイクロンが必要でござるし、サンドストームとの連動ギミックを楽しむにはキャノンじゃないとダメなのでござるよ!
キャノンは、その名の通り戦車型のヴィークルモードに変形するマイクロンで、砲塔の旋回と転がし走行が出来るでござる。
キャノンのヴィークルモードは戦車でござるが、デザイン的に変なのはサンドストームとの合体を考慮した専用パートナーマイクロンである証拠で、いわば合体モードを含めてトリプルチェンジ可能なマイクロンでござる。
通常のマイクロンは対応トランスフォーマーのギミックを発動させるスイッチでござるが、合体モードのキャノンはサンドストームと合体することで、ローター回転ギミックに連動して戦車砲(機銃)を左右に震えさせるギミックがあるでござる。
商品的には面白いギミックでござるが、アニメ本編では描かれていないギミックでござる・・・
サンドストーム単体ではレバー操作によりローターを回転させる事しか出来なく、ストームミサイルの発射ギミックもマイクロンが必要でござる。
まあ、劇中ではストームミサイルはバルカン砲(?)として描かれていたでござるから、ミサイル発射ギミックに拘る事は無いでござろう・・・
しかし、他のマイクロンでも可能なマイクロン合体(エボリューション!)ではなく、ヴィークルモードと一体化する合体は本セットのみの醍醐味なので、アニメ本編で再現されないのが残念でござる。
そう、確かにスーパーリンクで前シリーズのマイクロン合体ギミックを持ち上げる必要はないでござるが、せっかく劇中に登場するのでござるから、魅力を十分に発揮してもらいたいモノでござるよ!
しかし、スーパーリンクのアニメ作画は手書きでは難しい迷彩柄のキャラクターを動かす事ができたので、作画自体は悪くないのでござるよな。 (笑)
ロボットモードの変形はヴィークルモードでのギミック上簡易な変形にとどまっているでござるが、マイクロン伝説版では如何にも漫画的玩具的なカラーリングだったので、都市型迷彩は逆に戦闘的と云うよりもファッション的にオシャレなイメージなのでござるよな。
現在主流のデザインとは異なるマイクロン伝説商品は、マイクロン合体連動ギミックに加えて、接地性の良さを最優先した設計でござる。
悪く言えば玩具ぽい商品でござるが、成型色の変更と都市型迷彩のおかげで雰囲気が良く成った事を証明している商品でござる。
まあ、中にはマイクロン要らないじゃんと云う輩もいるでござるが、トランスフォーマーのギミックを発展させた功労者としての事実を認めて承認するのが有るべき姿でござるよな。 (笑)
サンドストーム本体だけでも、操作しにくいでござるがロボットモードでの背部ローターの回転が可能で、そこそこ可動するでござる。
本品のマイクロン合体ギミックは左右の腕のマイクロンジョイント(凸)にマイクロンを合体させれば、腕の武装(銃身)がミサイルとして射出され、左右脚部のマイクロンジョイント(凸)によるマイクロン合体では脚部に収納されたマシンガンが出現するでござる。
ハッキリ言って、腕部のマイクロン合体によるミサイル発射ギミックはめんどくさく、タイミングを合わせて照準を付ける等の工程には慣れが必要でござるな。 (笑)
なお、スーパーリンク版サンドストームの能力値は、体力(8)、知力(5)、速度(8)、耐久力(7)、地位(5)、勇気(8)、火力(7)、技能(5)で設定されており、マイクロン伝説版と同じでござる。
性格は、破壊と戦闘をこよなく愛し、時にその好戦的で向う見ずな性格は敵だけでなく、味方にも恐れられているでござる。 アニメ本編ではメガトロン様(SD-07、ガルバトロン、3980円)に忠誠をつくしているようでござるが、態度が馴れ馴れしく敬っていないでござる。 (笑)
商品は別売りのマイクロンを合体させたフル装備も楽しめるでござるが、単体でも説明書に紹介されていない合体例があるでござる。
それが、ロボットモードでのマイクロン合体で、ハイパーモードと呼ぶべき合体でござるな?
そう、上下合体機能のないデストロン・スーパーリンク商品にはハイパーモードと呼ばれる攻撃モードが設定されており、マイクロン伝説商品であるサンドストームにはハイパーモードが設定されていないのでござるよ?
故に、玩具上の合体例をハイパーモードに見立てるのも面白いと思うのでござるよな?
まあ、ロボットモードの合体ではローターの回転に連動してキャノンの砲身が動かないでござるが、問題はないでござろう。 (笑)
本当は成型色の変更だけでなく、エネルゴンポケットを増設してエネルゴンスターを取り付け可能な商品に改良してくれた方が有難かったでござるが、良くも悪くも本品は日本市場での成型色変更商品が売れない実績を証明した商品で、以後販売企画されていた成型色変更商品の日本販売中止を決定させた戦犯商品のひとつでもあるでござる。 (笑)
ヌエベ殿、顔を変えたからとはいえ、そこは売り方が問題なのでござるよ?
ドクター殿、マイクロン伝説玩具は大人には受けが悪いでござるが、キャラクター的には味が有るのでござるよな。
なんかホントにこれ見るたびに「ただの被害者」と言う印象が付きまとうんですよね。
いっそ顔を変えたリデコ品だったらよかったんだろうな~と思うのですが・・・
最近は普通にやってますけど、この当時は日本もそうゆう事をあまりやろうとしませんからね。
確か物的には買える機会あったのですが、単純な色変えで購買意欲わかず買いませんでした。
物としては面白いんですけどね。
後にオマケでバンバン付けてたエネルゴンウェポン付いてればまた違ったんだろうか?
こういう事したからアニメイテッド初期販売構想にキャラダブリの無いように・・・なんて売り方になったんですかね。
それを見て「今度のTFは、元デストロンもサイバトロンに協力するのか!」と思いましたが、結局デストロンに戻っていった…。しかし、彼らにとってはそれが本望だったかもしれません。