用意はいいか~♪ 3・2・1・0~♪
君は変わる~ 心のままに~♪
ダッシュだ~♪ 加速だ~♪ ス~パ~カ~♪
地響き立てろ~♪ 戦車~♪
日本が世界に広めた発明品の一つにカラオケがあり、はるか宇宙にまでカラオケは広がったようでマスター星出身のヘッドマスターであるハードヘッド(C-102、ハードヘッド、2300円)もカラオケ好きなトランスフォーマーの一人でござる。 (笑)
本品は1987年に「トランスフォーマー ザ☆ヘッドマスターズ」商品として販売されたのでござるが、日・米のマーケッテイングの違いから本年度より個別の展開が行われる事となり、本品は米国では「ザ・リバース」商品ハードヘッドとして販売され、同じ商品ながら異なる設定を与えられたでござる。
まあ、トランスフォーマーの改変された歴史で云えば、別次元の同一人物であるが、同一世界においては別人になる存在でござる?
日本設定では、頭部に変型するヘッドマスターのロスが本体と成る訳でござるが、ロス自身はセイバートロン星を脱出してマスター星に移住した元セイバートロンの一般市民なのでござるが、400万年(氷河期による休眠期間有)の修行を経て戦士の証であるトランステクターとの合体を可能にした若き戦士でござる。
対して海外設定では、ハードヘッドの本体は胴体部の戦車で、頭部に変型するのはネビュロン人のデュロスなのでござる。
ヘッドモードの変型も、日本版のロスの場合は修行(?)によりヘッドモードへの変型を身につけたという、如何にもならではの発想でござるが、超ロボット生命体であるトランスフォーマーとしては要領が悪いでござる。
しかし、米国設定の機械化したネビュロン人がバイナリーアーマー(エクセルスーツ)を着こんでヘッドモードに変形して合体するというのも、一見理に適っていそうでござるが・・・ まわりくどい設定でござるよな?
そもそも、自分の頭部を差し出して、パートナーが頭部になる必要が有ったのかと疑問に思うでござるよ。 (笑)
まあ、ようするに本品は日本設定では一人なのでござるが、海外設定では二人になるのでござるよ。
日本設定では高速戦車に変形するトランステクターは自己意識のない支援マシンでござるが、遠隔操作による自動操縦も可能だそうでござる。
商品サイズ的に見れば、従来のオートボットより大型な商品でござるが、同一スケールにした場合は乗用車並の小型戦車になるのでござる。
高速戦車のデザインもSF風でござるが、造形は大味故に体感スケールが把握できないでござる。
パイロットを乗せるアイデアはダイアクロン商品のカーロボットのダイアクロン隊員の再来なのでござるが、商品の大型化はハズブロ側の依頼でござる。
なお、ヘッドマスター商品は従来のトランスフォーマー商品と比べると明かに完成度が落ちた商品でござるが・・・
これも、ハズブロからの依頼で、商品の変型は難しいから簡略化させろとか、大型化しても販売コストを下げろなどの要望により、完成度の下がった大味な商品が誕生するのでござる。 (笑)
以後トランスフォーマー商品は大型化し、変形が難しいと云うので無変型なアクションマスター(日本未販売)や、変形構造が単純で小型化したマイクロマスター(日本名、マイクロトランスフォーマー)などなどが登場し、日本では合体戦士が主力となるなど独自の展開が行なわれるのでござるよな。
まあ、価値観の異なるお国柄の要望に応えるとドチラかが分が悪くなるので当然の結果でござるよな。
なお、ハズブロ側の要求は改悪だけでもなく、ミサイル発射ギミックの廃止や武器パーツなのの余剰パーツ対策などなども盛り込まれており、本品でもロボットモードの武器となるハードレーザー(×2)はヴィークルモードでも取り付けられるのでござるよ。
まあ、技術者としては制約が無く伸び伸びと自由な発想で商品を開発するのも良いが、制約が有る事で多くの工夫が生まれてドンドンと変型ロボット玩具の技術は向上するのでござるから悪い事だけではないのでござるよな。
実際、ロボットモードの完成度の悪さに評価を落とすヘッドマスターでござるが、ヘッドオン合体によるパラメーターギミックなどは多いに評価できるもので、アナログギミックでは一番凝った仕掛けの一つでござるよ。
しかしまあ、ロボットモードの大味な造形が全てをぶち壊しているので、やはり外見のデザインや造形は大事でござるよな。
拙者的には、現在の玩具技術であれば納得のできるヘッドマスターがリニューアルできると思うのでござるが、新作的には如何なものでござるかな?
さて、日本設定ではロスがトランステクターにヘッドオンすることで、サイバトロン・地上攻略員、ハードヘッドと成るので基本性格はロスのままで自然とカラオケを愛する温厚な戦士でござるが、海外設定だと無口で他人の指示には従わない頑固者のサイバトロン・陸上攻撃員に同じ様な性格のベテランの戦闘員であるネビュロン人のデュロスが合体するもドチラが主導権を握ると云う事は無い如何にも個人主義らしい米国の合体戦士設定でござる。
なお武装は右肩の120ミリハードキャノンで設定上は、ナパーム弾、音響弾、ミサイル弾の砲弾を使い分け、両腕にハードレーザーを装備するでござる。
両腕武装もヘッドマスターの特長でござる。
まあ、ヘッドマスター商品は両腕に武器パーツを取り付けないとイマイチでござるから、苦肉の策かもしれないでござるよな。 (笑)
しかしまあ、拙者も何だかんだ言っているでござるが、日本版ヘッドマスターは好きなので、支持をしたいのでござるが、商品完成度の為に現在でも人気が無く再販が行われないのが辛いでござるよな。
・・・まあ、再販されたところで売れない事は間違いないでござるが。(笑)
ショボイですよね・・。
でも、記述通りギミックが単純ながら面白かったし、遊びがいがあるシリーズでしたねw
そして頭部分をなくしてしまうと…。
うちのヘッドマスターズ達の頭軍団は行方不明です…(泣
そういやウェブダイバーにもヘッドマスターがいましたね。
キュウ殿、ウェブダイバーのヘッドマスターの人たちも何時か紹介するでござる。
肝心の本人がいないという。
まさにそのための別売り戦士ですねw
すまぬ!
しかし写真を見ていると、アルマダ・マイクロン伝説のTF達とダブって見えると改めて感じます。
確かにロボットの体型は箱型で少し物足りないかも…。
しかしまあ、小さくまとめてしまっても物足りない場合が有るのでケースバイケースでリニューアルしてもらいたいでござるよな。 (笑)
拙者としてはヘッドマスターJr.くらいが適切な大きさだと思うでござる。