全英連参加者のブログ

全英連参加者の、言葉やその他諸々についての雑感... 不定期更新です。

東日本大震災5周年 天皇陛下のおことばを読み直す。

2016-04-11 04:00:00 | 全英連参加者 2016

 先月3月11日(金)国立劇場にて行われた追悼式、天皇陛下のおことばをあらためて読んでみよう。
 宮内庁ウェブサイトより。

 東日本大震災から5年が経たちました。ここに一同と共に,震災によって亡くなった人々とその遺族に対し,深く哀悼の意を表します。
 5年前の今日,東日本を襲った巨大地震とそれに伴う津波により,2万人を超す死者,行方不明者が生じました。仙台平野を黒い壁のような波が非常な速さで押し寄せてくるテレビの映像は,決して忘れることができないものでした。このような津波に対してどのような避難の道が確保できるのか暗澹あんたんたる気持ちになったことが思い起こされます。また,何人もの漁業者が,船を守るために沖に向け出航していく雄々しい姿も深く心に残っています。
 このような中で,自衛隊,警察,消防,海上保安庁を始めとする国や地方自治体関係者,さらには,一般市民が,厳しい状況の中で自らの危険や労をいとわず救助や捜索活動に携わったことに深い感謝の念を抱いています。
 地震,津波に続き,原子力発電所の事故が発生し,放射能汚染のため,多くの人々が避難生活を余儀なくされました。事態の改善のために努力が続けられていますが,今なお,自らの家に帰還できないでいる人々を思うと心が痛みます。
 こうした苦難の中で,政府や全国の地方自治体と一緒になって,多数のボランティアが被災者のために支援活動を行いました。また,160を超える国・地域や多数の国際機関,また在日米軍が多大な支援に当たってくれたことも忘れることはできません。
 あれから5年,皆が協力して幾多の困難を乗り越え,復興に向けて努力を続けてきました。この結果,防災施設の整備,安全な居住地域の造成,産業の再建など進展が見られました。しかし,被災地で,また避難先で,今日もなお多くの人が苦難の生活を続けています。特に,年々高齢化していく被災者を始めとし,私どもの関心の届かぬ所で,いまだ人知れず苦しんでいる人も多くいるのではないかと心に掛かります。
 困難の中にいる人々一人ひとりが取り残されることなく,1日も早く普通の生活を取り戻すことができるよう,これからも国民が心を一つにして寄り添っていくことが大切と思います。
 日本は美しい自然に恵まれていますが,その自然は時に非常に危険な一面を見せることもあります。この度の大震災の大きな犠牲の下で学んだ教訓をいかし,国民皆が防災の心を培うとともに,それを次の世代に引き継ぎ,より安全な国土が築かれていくことを衷心より希望しています。
 今なお不自由な生活の中で,たゆみない努力を続けている人々に思いを寄せ,被災地に1日も早く安らかな日々の戻ることを一同と共に願い,御霊みたまへの追悼の言葉といたします。

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 在日米軍司令官声明(3/10付)

 USFJ STATEMENT ON FIFTH ANNIVERSARY OF GREAT EAST JAPAN EARTHQUAKE
 2016003 | March 10, 2016
 YOKOTA AIR BASE, Japan - U.S. Forces, Japan and 5th Air Force Commander Lt. Gen. John Dolan released the following statement today to mark the fifth anniversary of the Great East Japan Earthquake:

 “It has been five years since the Great East Japan Earthquake occurred on March 11, 2011, and the world will long remember the courage, strength, and perseverance of the Japanese people that followed.
 U.S. Forces were proud to stand by the heroic efforts of the Japanese civil authorities, the Jietai, and ordinary citizens who rushed to provide aid and assistance to those in need. The unprecedented U.S. and Japanese recovery operation that followed was carried out in the spirit of friendship that animates our alliance.
 Today, the Japan-U.S. alliance is a beacon of democracy in the Asia-Pacific region. For over seventy years the U.S. and Japan have stood side by side as a symbol of peace, stability, and prosperity.
 March 11th is a day of remembrance for the victims, their friends and families, and everyone who continues to help rebuild the devastated areas. Today, we share this solemn obligation and will keep them in our thoughts and prayers.”

 以下日本語参考訳(英文が正文)

 在日米軍司令官声明
 東日本大震災5年を迎えて
 横田基地-在日米軍司令部および第5空軍司令官、ジョンドーラン米空軍中将は東日本大震災から5年目を迎える本日を記念して以下声明を発表します。

 「2011年3月11日に発生した東日本大震災から5年が経ちました。世界は震災直後から継続されている日本の皆様の勇気、強さ、そして忍耐力を今後、長い年月を経ても記憶に残します。在日米軍は助けが必要な人々へ直ちに物資を届け手を差し伸べた日本の民間機関、自衛隊、そして日本国民の皆様の英雄的な努力の傍らに寄り添うことができたことを誇りに思います。前例のない米国と日本の復興支援作戦は私たちの同盟を活気付ける友情の精神のもと行われました。今日、日米同盟はアジア・太平洋地域における民主主義の烽火です。米国と日本は平和、安定、繁栄の象徴として70年以上隣同士に並んで共に歩んできました。3月11日は犠牲になった方々、その御友人達、御家族や、今でもなお被災地を復興するために手を差し伸べ続けている全ての人々へ想いをはせる日です。本日、日本と米国は厳粛な責務を共有し、これからもお互いの想いと祈りの中で維持していきます。」

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 以下は警察庁緊急災害警備本部による『平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震の被害状況と警察措置』(3月10日更新、閲覧可)のデータから。

 〇亡くなった方
  15894人(H.28/1/8付の人数と同じ。)
 〇行方不明の方
  2561人(H.28/2/10付の人数から1減。)

 通例毎月10日に更新されるこのデータ、今月は10日20時過ぎまで待ったが更新されなかった。2月にも同じことが起きた。警察庁、どうしたのだ。

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 今月も寄付は継続できました。


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