Blogzineは過去24時間分のアクセス解析ができる。1月になって何回か、沖縄県名護市の名桜大学のことを検索した人がいた。その検索リストに、僕が去年書いたエントリも引っかかっているようだ。よく考えると、公立大学化について、そのあとのニュースチェックを怠っていた。調べることにした。
地元新聞・琉球新報
1月3日にこんな見出しの記事が出ていた。
名桜大学公立法人化 経営安定、授業料減へ 3月にも認可
(著作権の問題があるのでコピペはしない。)
記事によれば、昨年12月の時点で、大学の設置者(運営をする組織)を北部広域市町村圏事務組合(12市町村)することについて、関連市町村すべての議会で承認されたとあった。県・国への申請手続きは終了。
…3月中旬に認可が下りる見通しのようだ。
沖縄の経済状況・学生数の減少についても記事は取り上げていた。それによれば、名桜大は2005年以降入学者が減少を続けているとのこと。公立大学化できれば、様々な方法で授業料を減額できる、減額すれば学生が集まるかどうかは何とも言えないが、マイナスにはならないだろう。
大学ウェブサイト
平成22年4月、公立大学に移行予定。現在、沖縄県、文部科学省に申請中
以下引用する
北部広域市町村圏事務組合及び学校法人名護総合学園では、平成6年に北部12市町村及び沖縄県の出資により公設民営の大学として開学しました名桜大学を、地方独立行政法人法に則り公立大学法人に移行すべく取組んで参りました。
この度、北部広域市町村圏事務組合を設立団体として、地方独立行政法人法に基づく沖縄県への公立大学法人名桜大学の設立認可申請、また、名桜大学から学校教育法に基づく文部科学省への設置者変更認可申請及び私立学校法に基づく学校法人解散認可申請を平成21年12月21日付けで提出いたしました。
これにより、私立大学の名桜大学が、平成22年4月から、公立大学法人名桜大学が誕生する見込みとなりました。(以下略)
年末に申請済みだったのか。
授業料負担の軽減は、間違いなく受験生にプラスだ。でも、お金以外のプラスアルファを考えないと、学生数減少に歯止めをかけるだけで、受験者確保(学生数増)にはつながりにくい。もちろんマイナスに歯止めをかけられるだけでもすばらしいことだが、県北の人材育成の拠点になるには、もう一がんばりが必要である。
名桜大学の学部編成は、現在以下のようになっている。
〇国際学群(2007年度から学群制)
・国際文化専攻
・語学教育学専攻
・経営専攻
・情報システムズ専攻
・診療情報管理専攻
・観光産業専攻
〇人間健康学部
・スポーツ健康学科
・看護学科
国際学群では、様々なフィールドで働ける人材育成を目ざす専攻が、ひととおりそろっている。人間健康学部もスポーツ関係産業で働く人材や看護師の養成をしている。これらの教育課程をさらにいっそういいものにできるかどうかが、今後の課題だろう。
沖縄大好き人間&高校の進路指導部の先生として、生意気なことを書かせてもらった。
***** *****
昨年のエントリ
2009.03.04、「名桜大 2010年公立化」
名桜大学ウェブサイト
http://www.meio-u.ac.jp/