地底人の独り言

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キュンする

2013年09月30日 | 読書

メニューを見もしないでコーヒーを注文する男性に、『恋に落ちてもいい!』

 昨日の「読書ルーム」は、「珈琲焙煎所 カエル」とした。このお店でのオーダーは、コーヒー&ワッフル。この時期、アイスのトッピングがないのが寂しい。 今読んでいる本は、岸恵子著『わりない恋』(幻冬舎刊)。70歳の主人公のわりない恋、激しい恋に心を揺さぶられている。

 ところで、テレビ「トリビアの泉」で、一躍有名になった言葉「トリビア」。その意味は、 「くだらないこと。取るに足りないこと。雑学的な事柄や知識」だそうだ。私も乱読で、トリビアの世界へと分け入っている。そんな読書生活の中で、読んだのが益田ミリ『キュンとしちゃだめですか?』(文藝春秋)。

 この本を読んで、様々なシーンでの胸キュンとなったことを漫画入りで紹介している。それは「何気ない日常」であり、他人から見れば「取るに足りないこと」で、まさに「トリビアの世界」だ。「駅員さんにキュン」「行列にキュン」等々。私は友人の食事をする様にキュンとしたことがある。この場合には、恋心を抱いたというべきか。当然だが、それは私の片思いで終わる。

 ところで、私がカフェではオーダーするのはいつもコーヒー。いつも利用させてもらっているスターバックスでも、変わることなく「コーヒー・ホット、愛情入り」をお願いする。いつもコーヒーなので、スタバでは「消費単価の少ない」客であり、好まれない。でも、邪険には扱われない。お店のスタッフ(=スタバではパートナーだそうだ)の教育の故だろう。サービスで笑顔もくれる。

 さて、そんなことを思ったのも、本の中の「コーヒーの注文にキュン」なるページを読んだからだ。「打ち合わせで男性と喫茶店に入る。その男性が、メニューなど見もしないでコーヒーを注文すると、『恋に落ちてもいい!』などと前のめりになる時がある」と書かれている。私もそのページに、前のめりになった。

 しかし、しかし、後に文章は続いた。「それは10代の頃。今は『あ、昔好きだったタイプだ!』と嬉しくなる」と。今著者は40代だそうだ。

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