「兄帰る」、日常の風景の中で人々の内面を鋭く見つめた軽快だが辛口の喜劇
昨日の夕方は美しい夕焼けが見えたのに、今日は台風の影響を受けて終日雨。激しく予定が狂った。人生、予定通りには進んでいかない。毎日も目まぐるしく過ぎてゆく。そうした中で、我が日常を日記代わりに書き記しておくこともなかなかに難しい。この原因にはフェイスブックがある。最近はランチなどはFBにアップすることで、ブログには書かないことが少なくない。これでは、日記代わりと言えないので、いささか悩む日々でもある。FBを止めることも、選択肢の一つと考えている。
さて、もうずいぶんと時間が流れたが、今月12日には兵庫県立芸術文化センターへ、二兎社の「兄帰る」を観に行った。この舞台は永井愛作・演出で、草刈民代が出演する。私は永井愛の舞台は結構楽しませてもらっているし、草刈民代はバレリーナとしてもその舞台を数々観てきたし、映画も同じで観てきた。そんな二つが組み合わさったので、西宮まで出かけた次第だ。
私が永井愛&二兎社に惹かれたのは、2000年の「萩家の三姉妹」。今回観た「兄帰る」は、その前年初演。岸田國士戯曲賞受賞した作品で、今回14年ぶりの再演だ。私は始めて観る舞台だ。
因みに、「二兎社」をネットで調べると、「1981年、大石静と永井愛の二人が設立。ともに卯年生まれであったことから、 劇団名を「二兎社(にとしゃ)」としました。それぞれのオリジナル作品を交互に 上演し、二人は役者としても出演。『カズオ』などの「早替わり二人芝居」で人気 を博しましたが、大石の退団した1991年以降は、永井の作・演出作品をプロデ ュースする演劇ユニットとして活動を続けています」とある。
さて、永井愛著『兄帰る』の帯には、「世間体、面子、建前、義理、人情、正論も本音も内攻する日本社会の〈本質〉をさらりと炙り出す傑作ホームドラマ」と書かれている。
「家出している兄の帰宅という“事件”にどう対処するかを通して、日本人の本音と建前を描く。日常の風景の中で、人々の内面を鋭く見つめた。軽快だが、辛口の喜劇だ」。日常的でリアルなセリフが生み出す笑いが楽しい。いつもの永井愛の舞台で、草刈民代も魅力的だった。そして加えて、舞台装置が秀逸だった。観に来て良かったと思えた舞台だった。
ところでこの日、会場では永井愛が著書にサインをしていた。当然だが、私も並んでサインをお願いし、厚かましくも写真をお願いした。しかし、ツーショットについては、勇気が出なかった。残念だ。
最近はコーヒーブレイクにスイーツが我慢できない、三宮でも楽しんだ
兵庫県立芸術文化センターの舞台「兄帰る」を観に行くために、高速バスを利用した。我が家の近くに駐車場が開設したので、駅まで出て車を停めて新幹線で行くのと、時間はそんなに変わらない。これが嬉しくて、神戸、大阪の場合にはよく利用する。車中で、本が読めるのも嬉しい。
そんな高速バスを利用する場合には、せっかくなので美味しいスイーツのお店を探して楽しむ。今回の神戸行きでは、立ち読みした「るるぶ」さんに掲載されていた「モロゾフ センター街ショップ」と「ボックサン三宮店」とした。
本格的なダイエットに突入しなければならない身であり、いささか「楽しみすぎ」の批判が聞こえてくる。「天高く、地底人太る秋」とならないためにも、そろそろ我慢をしなければならない時機が到来している。
毎日3万個を完売するという南京町「老祥記」で、アツアツの豚まんを楽しんだ
舞台「兄帰る」を観に行った12日は、スイーツを楽しむとともに、南京町の毎日30,000個を完売するという元祖豚まんのお店「老祥記」まで、足を運んだ。このお店はいつ行っても、行列ができている。アツアツの「家伝の皮の独特の風味と醤油&ネギが利いた具が絶妙にマッチ」した豚まんは変わらず美味しかった。