政治の泥沼は底なしの気配ですが、今日は日本銀行から11月の輸入物価、企業物価が発表になりましたので、例月通り、東京都区部の消費者物価11月速報を加え、主要3物価の動きを見ておきたいと思います。
マスコミの報道は企業物価の上昇が僅か0.3%になったという沈静ぶりを指摘しています。ところが、企業物価に影響を与える輸入物価を並べてみますと、輸入物価はこの所上昇に転じています。
勿論ここで見ている輸入物価は円建てすから円安になると上昇することになり、このところの円安の影響は出ているのですが、契約通貨建ての指数もこの所上昇の気配もあります。
国際紛争激化の中で、国際資源価格の上昇などが起きれば、また世界経済が混乱する可能性が大きいので、何とか安定してほしいと思うところです。
日本では円高の気配もあり、円高になれば日本への影響は違ってきますが、為替も物価も安定する事が経済安定の基礎ですから、G7やG20の努力が期待されます。
現状で見れば、輸入物価の幾らかの上昇がありながら、日本の国内価格は企業物価も消費者物価もようやく落ち着き、来春闘次第では日本経済も長期低迷からの脱出が期待できるかという所に来ているように感じられます。
輸入物価、企業物価、消費者物価(東京都区部)3指数の動き
資料:日本銀行、総務省
主要3物価指数の動きは上図の通りで輸入物価はこの夏からじり高ですが、これは円安の影響が大きいので、今後のアメリカの金利動向の円レートへの影響も含めて、国内物価は安定の方向のようです。問題は消費者物価、その中でも食品中心の異常な上昇も含めて沈静に向かうという順調な推移を望むところです。
全国の消費者物価の先行指標でもある東京都区部の消費者物価の11月速報では、指数そのものも下げていますし 前年比の上昇率も、10月の3.2%から11月には2.6%の上昇と大きく下げたことが下の図からも見て頂けます。
主要3物価指数の対前年上昇率の推移
資料:上に同じ
賃金の動きがもう少し高くなって、実質賃金の連続下落記録も打ち止めになってくれれば、家計の雰囲気も、消費支出の元気度も徐々に良くなることも予想されますが、年末商戦、新年の消費需要の展開はどうなるでしょうか。
あまり楽観的な予想はしない方がいいのかもしれませんが、政治がこの惨状でも、日本は、国民が確りしているから大丈夫という事になるよう、国民の覚悟が必要というのが、この所の政治、経済のニュースの中から出て来る当面の日本の進路ではないでしょうか。
政治家の発言は嘘ばかりでも、日本の統計は(時にミスや不祥事もありますが)まだ確りしていると思いますから、統計を頼りに、政府の失政の実態を明らかにするような国民の努力も必要なのかもしれません。
マスコミの報道は企業物価の上昇が僅か0.3%になったという沈静ぶりを指摘しています。ところが、企業物価に影響を与える輸入物価を並べてみますと、輸入物価はこの所上昇に転じています。
勿論ここで見ている輸入物価は円建てすから円安になると上昇することになり、このところの円安の影響は出ているのですが、契約通貨建ての指数もこの所上昇の気配もあります。
国際紛争激化の中で、国際資源価格の上昇などが起きれば、また世界経済が混乱する可能性が大きいので、何とか安定してほしいと思うところです。
日本では円高の気配もあり、円高になれば日本への影響は違ってきますが、為替も物価も安定する事が経済安定の基礎ですから、G7やG20の努力が期待されます。
現状で見れば、輸入物価の幾らかの上昇がありながら、日本の国内価格は企業物価も消費者物価もようやく落ち着き、来春闘次第では日本経済も長期低迷からの脱出が期待できるかという所に来ているように感じられます。
輸入物価、企業物価、消費者物価(東京都区部)3指数の動き
資料:日本銀行、総務省
主要3物価指数の動きは上図の通りで輸入物価はこの夏からじり高ですが、これは円安の影響が大きいので、今後のアメリカの金利動向の円レートへの影響も含めて、国内物価は安定の方向のようです。問題は消費者物価、その中でも食品中心の異常な上昇も含めて沈静に向かうという順調な推移を望むところです。
全国の消費者物価の先行指標でもある東京都区部の消費者物価の11月速報では、指数そのものも下げていますし 前年比の上昇率も、10月の3.2%から11月には2.6%の上昇と大きく下げたことが下の図からも見て頂けます。
主要3物価指数の対前年上昇率の推移
資料:上に同じ
賃金の動きがもう少し高くなって、実質賃金の連続下落記録も打ち止めになってくれれば、家計の雰囲気も、消費支出の元気度も徐々に良くなることも予想されますが、年末商戦、新年の消費需要の展開はどうなるでしょうか。
あまり楽観的な予想はしない方がいいのかもしれませんが、政治がこの惨状でも、日本は、国民が確りしているから大丈夫という事になるよう、国民の覚悟が必要というのが、この所の政治、経済のニュースの中から出て来る当面の日本の進路ではないでしょうか。
政治家の発言は嘘ばかりでも、日本の統計は(時にミスや不祥事もありますが)まだ確りしていると思いますから、統計を頼りに、政府の失政の実態を明らかにするような国民の努力も必要なのかもしれません。