今日、総務省統計局ら、10月の消費者物価指数が発表になりました。このところ比較的順調に安定傾向を示していた消費者物価指数ですが、10月に至って些か変調を見せたようで、十分注意することが必要でしょう。
秋に入って日本中の家計が、気にしているのがお米の大幅すぎる値上がりです。どこからか、コメが足りないという噂が出て、急にコメが値上がりしています。政府は全く気にしている様子はなく、備蓄米を出すといった話もなく、新米が出れば作柄は悪くないので下がるでしょうといた態度のようでした。
ところが新米の値段が大幅に上がったのです。今日発表の消費者物価指数の中の説明でも「うるち米(除くコシヒカリ)60.3%と書いてあります。
米は日本人の主食です、作柄は今年も平年並みだそうです、減反政策をしています、一方、輸出は伸びています。その米が急に60%も値上がりするというのはどういう事でしょうか。しかも農水省は全く気にしていないようです。
今、日本経済は消費者物価いかんよって金利政策を決まり、政策金利が決まり、日本経済の基本構造を正常以下するために大変重要な時期にあります。
の時期に、基本的に政府の政策で決めると言っています。米価が60%も上がっていいのでしょうか。
少し余計な事を書いたのかもしれませんが10月の物価は全面的に上がりました。これまでの何低下傾向から突如反発です。
消費者物価原指数(2020年=100)
資料:総務省「消費者物価指数」
恐らく、主食のコメがそこまで上がって許されるのであれば・・、という感覚は、意識・無意識に消費者物価指数全体に影響するでしょう。「総合」も「生鮮を除く総合」も、「生鮮とエネを除く総合も一斉に上昇です。
対前年同月比で見たグラフは下ですが、このグラフから解ることは9月、10月にかけて生鮮食品やエネルギーの入っている指数は前年比で下がっているのに、どちらも入っていない国内の、季節変動も海外輸入価格の影響もない国内要因で上がる物価が、それまでの安定化傾向から、突如上昇に転じているのです。
消費者物価指数対前年上昇率
資料:上に同じ
米の値上りが、おにぎりやすしの値上げにつながる可能性は大きいでしょうが、問題はコメの大幅値上がりが、心理的にいかなる影響を持つかでしょう。まして、農水省がほとんど無関心という現実が日本の物価問題にいかなる影響を与えるかです。
統計は、自由経済下の物価の動きについては、それなりの分析が可能です。しかし政策的に政府が価格を動かすような状態の下では、経済分析の意味を持ちません。
という事は、統計を分析して経済政策に活用することも意味を持たない事になります。
2%インフレ目標などを政策の柱に掲げる日本政府というのは、どんな頭の構造をしているのでしょうか・・・。
などとブログに書くだけで、値上がりしたお米のご飯を食べていている日本人は、本当に政府に対して寛容で、扱いやすい国民ということなのでしょうね。