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住まいは人権! 一般社団法人協働舎
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遠藤周作を持って…

2009-02-17 | まいにち
 妻が入院しているのに…どうしようかとずいぶん迷ったのですが、病状も落ち着いてきたので 私はネグロスを旅行してきました。
 いろいろな出会いがありたくさんのことを学ぶことができました。

 時間がたっぷりあるので 遠藤周作の『悲しみの歌』を持って行きました。
 普段 あまり読まない作者です。「あんたが遠藤周作?」と言われそうです。
 手話通訳士協会の小椋会長が遠藤周作の大ファンで(ファンなんてものではありません)いつもいつもこの作者のことを話すので私も何冊かを読んでいます。

 裏表紙にはこう書いてあります
「米兵捕虜の生体解剖事件で戦犯となった過去を持つ中年の開業医と、正義の旗印をかかげて彼を追い詰める若い新聞記者。表と裏の全く違うエセ文化人や、無気力なぐうたら学生。そして、愛することしか知らない無類のお人好しガストン……華やかな大都会、東京新宿で人々は舞踏のようにからみあう。─人間の弱さと悲しみを見つめ荒涼とした現代にやさしく生きるとは何かを問う。」



 「正義の御旗」をかかげて そしてその旗を見つめることもなく 思い込んでいるだけの他者への弾劾…
 浅い自分が見つめられているようです。そしてまだまだ沢山いますねこんな人たち。
 
 自分自身を見つめなおすことの大切さを改めて感じています。