POCO  A  POCO  協働舎

住まいは人権! 一般社団法人協働舎
暮らしを高めるのは福祉制度の充実。
福祉制度の充実には私たち一人ひとりの声

10月には おのみち矯正展があります

2012-08-17 | まいにち

暑いわあ。今日は朝から西広島へ出かけ、そのあと新幹線で尾道へ…

CF尾道みどりが丘です。  正式には尾道刑務支所。10月14日にはおのみち矯正展があります。

何でCFというの? とタクシーの運転手さんに尋ねられましたが 私は知りません。下は2年ほど前の記事です。

[「塀」のはざま](7)尾道刑務支所(上) 震える指先で作業

福祉施設並みバリアフリー 高齢専用 平均68歳

 広島県尾道。古寺が点在する風情あふれる町並みと風光明媚(めいび)な瀬戸内海の景色で知られるこの場所に、広島県尾道刑務支所がある。全国で初めて高齢受刑者専用収容棟を設けた刑務所だ。

 昨年12月のある日。午前6時40分になると、刑務官が受刑者の部屋を回り、一人一人起床を促す。大声で何度か呼び掛けても、刑務所にいることを忘れたかのように布団から顔を出しているだけの受刑者もいる。

 一般の刑務所のように、受刑者に機敏な動作を促す「整列」「脇見しない」など号令が掛けられることはない。

 高齢受刑者専用収容棟に入所する約70人の平均年齢は68歳。最高年齢は84歳だ。

 建物は、水色や緑色の柔らかな色に塗られ、福祉施設のようだ。その中を手すりをつかみ、足を引きずるように歩いたり、車いすや歩行器を使い受刑者が歩いている。階段での移動が必要ないよう、部屋や工場、食堂、入浴場、運動場はすべて2階にある。廊下には手すりがつけられ、段差をなくすなど、建物はバリアフリー化されている。

 工場では、小さな段ボール箱の組み立てやゴムひもを結ぶ作業が黙々と行われていた。作業時間は、一般受刑者より2時間短い6時間。背中を丸めた受刑者が、転落防止のため特注した背もたれとひじ掛け付きのいすに座り、震える指先で作業に取り組んでいた。

 作業中に突然、認知症とみられる受刑者が席を立って大声をあげたり、徘徊(はいかい)し何度もトイレを往復した。

 そのたびに、20代の刑務官が受刑者の手を引いて着席を促していた。

■     ■

 受刑者の健康状態に合わせて、部屋のドアには「減塩」「きざみ食」「朝食後、投薬」などの札がかかる。受刑者の多くが高血圧や糖尿病、骨粗しょう症、心不全など複数の病気を抱えているためだ。

 歯のない人も約半数いる。入れ歯を買えず、仕方なく歯茎だけで咀嚼(そしゃく)し食事を取る人もいる。6割は耳が遠く、意思疎通に支障があるという。

 刑務官は、受刑者の指導監督だけではなく、福祉的サポートも担っている。そのため刑務官や職員を対象に認知症講座も開かれてきた。

 しかし現状では、刑務官1人で受刑者30~40人の作業を担当し、負担は過重になりがちだ。ベテラン刑務官は「小学校の授業でも先生が2人配置されている。施設の整備は当然だが、人的補強も必要だ」と強調した。(社会部・吉川毅)

 

広島ブログ

良い支援?―知的障害/自閉の人たちの自立生活と支援
寺本 晃久,末永 弘,岩橋 誠治,岡部 耕典

生活書院

 

あつい
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする