頴悟抄㈩「泰然自若」
鼠たちの集団自決のように
人類も一緒で
行くべき処まで行ってしまえば
身を投げるしかない
そんな具合と
相場は決まっているから
ゆっくり,間を取り,oasisで水浴びし,
ブランコに揺られ,無駄話に時間を費やし,
慌てず,騒がず,たじろがず,狼狽えず,
大らかに,悠々と,
行くべき方向を目指せばいい
速さを競うのは浅はかなこと
高さを比べるのは虚しいこと
賢愚や貧富を語るのは尚更に・・
様様の個個がいて
色色の仕儀に従って
其其のStoryを追うのが
各各のホモサピエンスの有り様
先へと続くロードの保証は
何ひとつ無い
生き続ける確信に
些かの切り札も無い
けれど生死の実際だけは
始終の間隔だけは厳然と存在し
全てのinochiの長短は
例外なく其処に納まる
それは一顧の目溢しもなく充当される規律で
そこに疑いの余地はない
それだから
並べて生きとし生ける物は
「泰然自若」がいいのだ
特別に急ぐ必要もなく
慌てて呼吸を粗くする必然もない