降って来るもの

写真と散文とぽえむ

ZANGE∞

2019-05-23 03:32:02 | 詩17

            懺悔Ⅰ「∞」


過去の供養から-現在は興る

過ぎ去るものから教訓を学べば

-必ず来るべき明日の糧になる


どんなに解っていても

何度幾度唱えても

-刹那を移ろうものの

掌には握れない


知ることは-忘れること

失くすことは-得ること

無限の暗中にこそ-一光は産まれる

黒暗にこそ-明光は姿を現す


膨大な知識が宿っているとしても

知っていても

-無から継続的に有を取り出せぬ

Homo sapiensのもどかさよ

存在の卑小よ


唯、万物のうちの一形にしか過ぎぬ

-hitoの儚さ

何をか金字塔を残さむ

砂上の楼閣さえ一炊の夢

-露と起き、夢の又夢の瞬時よ


針小棒大のinochiの季節に

夢幻の-ひとひらの花弁を!

その一彩の-偉大なるTOKIの間に間よ


全ては、総ては-移ろいに消える一行

一言の意味さえ残せぬ-一音のinochi

それ故、嗚呼、それゆへ-総意持て

唯、唯一に愛しき哉-その命

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

箴言⑽

2019-05-22 21:32:02 | 詩17

         箴言⑽「価値」


僕の存在の価値は

自らの推量では

如何様にも数値化できないから

他人の目線の評価を

慮るしかない


イノチの価値などを云云することが

そもそも不遜なのだ

けれど人間という脆弱な生き物は

己惚れてしまう

言葉の端々に顕在化する驕りが有る


他人の中でどんなに輝いているのか

上から何番目の偉さなのか

どれ程の値打ちものであることか・・


自省しなけらばならぬ

常に己を戒めてゆかねばならぬ

ほんとうは

等級など無いのが

平和の為に望ましいことなのだが・・

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

天邪鬼の唄⑬

2019-05-22 13:25:33 | 詩17

             天邪鬼の唄⑬「詩魂は」


詩想が言葉を侵食してゆかない

空白のtimeを切り刻めない

累々たる堆積物から

 泡は上がって来るけれど

時限爆弾のようで

身の裡に取り込めない


時間を費やして

写経したいのだが

念仏は気泡のように素っ気なく滅ぶ


漂泊する詩魂は

未知の彷徨いを愉しみ

句読点を選ぶ潔癖を持たず

 放浪の贅を尽くす


改行の兆しも示さぬ

平坦の虚無が

 狂人のように

僕の宇宙を席捲する

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

自画㈤

2019-05-22 05:20:01 | 詩17

         自画㈤「書欲」


まるで書くことに餓える狼のように

こんなにも

書く欲が湧きたつのは

もしかして

生き急ぐ証なのか?

イノチの紐を手繰り集約し使い切る

そのsekkachi故なのか?

いや、iya、否!!

-そうじゃない

あの人が肯定してくれたように

あの人のお墨付きの押印のように

それこそ

唯一この僕が

世渡りの武器として持ち合わせた

生前に産神様が

そっとココロに忍ばせてくれた

誕生祝いの才能なのだと

自画自賛して

-自惚れて

書欲に満ちて

書くことが降って来る間は

このままの僕でいる

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

誰にも

2019-05-22 04:58:07 | 詩17

           誰にも


ココロとカラダのどの箇所でも

些細で軽微で取るに足らない

たった一個の問題でしかなかったとしても

或る日とつぜん

inichiの約定の有無を言わせぬ履行のように

その一項目のように

栓塞してしまうと

-意思が通わなくなると

-想いが途切れてしまうと

其処からヒトは必然的に

それぞれの滅亡へと歩み始める


問題は

それが何時何処でどの様に

最初の崩壊を兆すのか?

予測さえできないことだ

どの未来に起こる出来事か?

予見さえできないけれど

最悪の結末を常備して

-最初の不幸は

音もなく・・訪れる

-必ず、誰にも

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

釦のように

2019-05-21 21:10:20 | 詩17

            釦のように


ノンフィクションの時間を手繰って

僕らは結局

フィクションの空間を移ろう


与えられるものに

手応えはなく

奪われるものに

容赦もない


早送りを望んでは

早戻しを懇願する

一時停止の懺悔をしては

巻き戻しの後悔に涙する


リモコンの釦のように

僕らはいつでも

切り替え可能の

TOKIの流れに翻弄され

その大きな掌の

結局は指先の戯れで

inochiの成否を

inochiの軽重や長短や

inchiの尊卑を

淡々と織り込む

一本の編み棒に過ぎない

それも

自分では完成を見ない

自分では着られないkoromoの・・


それにしても

inochiの有り様は

絶えずフィクションなのだと

知らず存在する

数多の僕らであることよ


刹那の享楽にうつつを抜かす

取り留めない輩たちであることよ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

iroiro

2019-05-21 05:18:59 | 詩17

                                iroiro


赤色が血の色なら

midoriはきっとイノチの色

明日の希望を暗示するiroが黄色なら

花々の繚乱の色色の色合いは

それぞれの細胞を包むkoromo

蒼は祈りと潔癖

siroは無垢の心情、純潔の羽毛

夕茜の平穏の安らぎ

曙光のorangeは初めて始まるを兆すiro

安寧と沈黙、抱擁と愛撫、静謐と慄きの黒色よ

紫の深淵は崇拝と懺悔の台utenaか


僕らは色色のomoiを抱えて

唯、TOKIの間に間を漂泊する民

旅路の途次の

色模様をiroiroに重ね着し

そうして、軈て

色層の終わりの無色へと還帰するinochi持て・・

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

anataに宛てて

2019-05-20 13:20:30 | 詩17

           anataに宛てて

 

僕がanataに宛てて書くpoemは

 いつか

anataに贈る一冊の詩集になる

 

もしもanataが

僕の意匠を纏ったmessageを

anataの身の裡の原稿用紙に清書して

綴り方にしてくれるのなら・・

 

anataの為に認めた詩言葉たちは

きっと

anataに謹呈する細やかなpresentになる

 

その詩集が

何ページを付記して完成するのかは

僕とanataとの間にあるenisiの

強弱の度合いや、交わりの濃淡の密度や

派生する色彩の多様さに左右されるけれど・・

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

熊蕎麦とRose-Garden

2019-05-20 06:09:41 | お出かけ

   おはよ!!

 今日は朝から雨の予報でしたが、今のところ空には青空の欠片も見えて、明るさもまだ五月の爽やかさです。けれど、そんな空の下を、これからの天気の崩れを予告するように、黒い塊になった大きな雲がせっかちに右から左へと流れています。

 どのブロ友さんの記事と写真にも「薔薇」が取り上げられて、その度に感心したり羨ましかったりしていましたが、2~3日前の地方版の記事に、此処から車で40分位の在所に「ROSE-Garden」の記事が載ったので、仕事に出掛けた女房の帰りを待って正午過ぎからバラの観賞に行ってきました

先ずは

お蕎麦で腹ごしらえ。さる高名な人が”別荘”として使っていた屋敷を利用しての営業。

     

手入れが行き届いた庭園を見ながら、縁側に作られたテーブル席で・・。

吹き抜ける五月の薫風に吹かれながら、ゆったりとまったりと流れる時間を愉しむ。

反対側の部屋からは、吉野川の清流が見渡せる。

五月の綺麗な空気と、新鮮なozoneを胸いっぱいにして・・

    

其処から5分ばかりのバラ園へ

マスコミの影響は多大で、駐車場には何と「練馬」のナンバープレートを付けた車も。

   

      

一鉢¥1,500の鉢が飛ぶように売れていましたよ。

甘い香りに包まれて小一時間過ごし、バラの木のない我が家にもと2鉢購入。

車の中に漂う甘い香りを楽しみながら満足の態で16時に帰宅。いい気分転換になりましたよ

                                  05/20 06:46 まんぼ


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

僕がブログを

2019-05-20 05:21:16 | 詩17

          僕がブログを


僕が降って来るものに蓋をしたら

僕が過ってゆくものに栓をしたら

僕が触れてゆくものに鎧を着たら

僕がblogを更新しなくなったら


心身の何処かに異常が起こって

通常を妨げる非常が発生して

それで

anataと向き合う術を失くしたのだと・・


僕が言霊のひと欠片も

自由に言葉に変換できなくなったら

僕のライターの使命は

発信の連鎖はそこで途絶える

詩魂のスケッチなど

きっと不可能になる


僕が生きることに倦んだり

書くことに辟易したり

数多の触れ合いが無益になったら

そのときに

anataとの結ぼれも解ける


迎えたくはないけど

そんな瞬間は拒否だけれど

それは

遠からずの不可避に違いない


僕がブログを更新しなくなる

その刹那まで

僕はwriterのイノチを滾らせる


砂に書いた時刻のように

何時か無に帰す足跡だとしても

僕は生きた証に

今この時の詩画を

僕の石板に鮮明に筆記してゆくのだ


宿命の儚さ・・それ故尚更・・

僕がブログを書けなくなる迄は


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする