気魄
気を放ちながら道行くと
いつか、そのうち
カチッと歯車の噛み合う音がして
頭の内部を
kotobaの川が流れ始める
ときに洪水のように
ときに大河の凪のように
ときに蛇行し急峻になりfallになり
とどのつまりまで流れる
ときとして川は
其処彼処を源流に幾筋も生まれ
それぞれの海を目指して
合流し分流し
ときに途絶え枯渇し
それでも
inochiの証のように
流れは頭骨内を循環するのだ
気を放ちながら思索していると
途次の彼方此方で稲妻が走り
そのhikariの痕跡の後を追うように
コトバ達の歓声が続く
叫び、嗚咽し、身悶え、歓喜し
一行の詩詞へと
先陣を競い合うのだ
詰まりは
激甚なる気魄こそが
胸の鬼火を燃やす火種になるのだ