安芸クイーン(ブドウ)の環状剥皮を行いました。
安芸クイーンの実は成熟すると紅色になります。しかし、暖地では着色しにくい品種だそうです。
この問題に対処するために研究された技術が、環状剥皮です。
全体に効果を及ぼしたい場合、幹のどこかで行います。どの高さでもいいようです。
幹の樹皮(表皮)を5mm幅で、環状に剥ぎ取ります。
カッターナイフと5mm幅のドライバーを使って、剥ぎ取りました。
剥皮部は幅広のビニールテープで保護します。テープは約1か月後にはずします。
今回は一部少し深く切り込んだため、樹液が若干漏れ出したので、ガーゼを当ててテープを巻きました。
ガーゼは数日後に除去する予定です。
この処理は、満開後30~35日(着色が始まる2週間前)が適期だそうです。
今日は1回目のジベレリン処理(満開)から33~35日目でした。
この処理を行うことによって、表皮の中を通っている“師管”という養分の通り道を断ちます。
光合成で生産される養分を根などに移行させず、果実に蓄積することができるのだそうです。食味もよくなるとのことです。
ちなみに、今日現在のブドウはこのような状態でした。
このブドウは、2007(H19)年11月に1年生苗を植えたもので、丁度樹齢10年になります
庭先に1本だけ植え、趣味として育てているものです。