長い蕊(シベ)が放射状に伸びた、金色のきれいな花と出会いました。
先日も似た花と出会っていましたが、少し違う感じがしました。
調べてみると、コボウズオトギリという花とビヨウヤナギという花でした。
コボウズオトギリ(小坊主弟切)
樹高70~8センチでした。赤く見えるのは実だそうです。
花はほとんど散り、チラホラと残っている程度で、実が赤くなりつつあるような状態でした。
ヨーロッパ西部~南部原産の半常緑小低木で、オトギリソウ科オトギリソウ属だそうです。
コボウズオトギリ(小坊主弟切)の小坊主は赤い実を称したものだそうです。
“弟を切る“ ちょっと物騒な名前ですが、オトギリソウのなかまだそうです。
(弟切草の名は、この草を原料にした秘薬の秘密を漏らした弟を兄が切り殺したという平安時代の伝説によるものだそうです)
ビヨウヤナギ(未央柳)
先日(6月11日の朝)出会い写していたものです。
よく似ていましたが、こちらは花びらが大きくて、赤い実は見当たりませんでした。
こちらは中国原産の半落葉性低木、やはりオトギリソウの仲間でした。
ビヨウヤナギ(未央柳)の名の由来は、花の姿の美しさから、唐の長安の宮殿「未央宮」(ビオウキュウ)にたとえ、
葉を柳に見立てつけられたものだそうです。
ヨーロッパと中国、原産地は違うのに、よく似た花があるものですね。
ともあれ、どちらも花びらもシベも黄金色で、不思議な形のきれいな花でした。