道端でツユクサ(露草)が咲いていました。
朝咲いた花が、昼前にはしぼむはかない一日花です。
朝露のごとくはかないということからこの名がついたとか。
一見すると花弁は2枚の青い部分だけに見えますが、実はもう一枚あります。
この写真の、黄色いオシベのような後ろに見えている透明の部分が3枚目の花弁だそうです。
この2枚の写真は違う場所で写したものです。
よく見えませんが、メシベが1本あり、長い2本がオシベだそうです。
短いオシベのように見えるものは花粉のないダミーだそうです。
(虫を引き寄せるための、短い命ならではの工夫のようです)
ツユクサを見て有名な詩を思い出しました。
「二度とない人生だから」です。このようにありたいものです。
二度とない人生だから一輪の花にも
無限の愛をそそいでゆこう
一羽の鳥の声にも無心の耳をかたむけてゆこう
二度とない人生だから一匹のこおろぎでも
ふみころさないようにこころしてゆこう
どんなにかよろこぶことだろう
二度とない人生だからいっぺんでも多く
便りをしよう
返事はかならず書くことにしよう
二度とない人生だからまず一番身近な者たちに
できるだけのことをしよう
貧しいけれどこころ豊かに接してゆこう
二度とない人生だからつゆくさのつゆにも
めぐりあいのふしぎを思い
足をとどめてみつめてゆこう
(「坂村真民一日一言」より)