囲碁きちの独り言 Ⅱ

趣味の旅行、うたごえ、囲碁の事や日常の出来事を記録する。

実感がこもる「介護百人一首」

2013-02-18 21:08:41 | 囲碁きちのつぶやき
家族と何となくテレビを見ていたら、NHKで「介護百人一首」のことを放映していた。

どの作品も実体験に基づくもので、いわゆる「花鳥風月」とは異なりますが、素晴らしい作品ばかりでした。

「なるほど、なるほど」と思いながら見ていましたが、作品そのものは「認知症」のため、覚えることも出来ませんでした。

そこで、ネットで昨年の作品を見てみました。

菩薩にも鬼にもなりて介護して手を取り合いて負けることもなく

10年以上パーキンソン病の夫の介護をしてきた方の作品だそうです。

自転車で2時間かけて会いに行く「はじめまして」と微笑む祖母に

お孫さんならでは作れない素直な作品です。

そして、私が気になった作品です。

家督など継ぐべき財は皆無でも長男ゆえに介護のみ継ぐ

脚注にこうありました。

「帰郷しない長男には家督を継がせない」と言っていた母が体調を崩した時、私の弟姉妹の誰もが世話をしなかった。都会に住む長男の私が母を引き取り、妻とともに七年間介護をしました。母の死後、私の実家は田舎に住む弟が全ての財産を相続しました。


どの作品も実体験に基づくものですからリアルです。
老老介護、親子、孫、とかく薄れがちな今の家族関係も反映してシビアなものもあります。逆に、そんな関係を超越した夫婦の作品もあり、正に、今の世の縮図です。

いろいろ考えさせられる作品ばかりでした。

因みに斯く言う私もなぜか長男です。
コメント
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