新たな安保法制のもと、日本各地で、米軍基地、自衛隊基地の機能強化が進められています。米軍所沢通信基地でも、市民の要望だった基地内の東西連絡道路の新設と抱き合わせに、米軍通信施設の建て替え、基地に駐車場を作り、兵站基地にする計画さえありました。(駐車場建設は市民の反対でいったん凍結された)
そんな状況の中で、野党共闘8区の会、市民が手をつなぐ会、所沢平和委員会の3団体共催で、米軍所沢通信基地をめぐる問題での学習・意見交換会が開かれ、70人余が参加しました。
最初に、埼玉県平和委員会の二橋元長さんが、「日米安保新ガイドラインのもとで、米軍横田基地、自衛隊入間基地、米軍所沢基地、自衛隊朝霞基地の機能強化がどう行われているか」を具体的に話されました。
次に、日本共産党の平井議員が所沢基地対策協議会の動きを話されました。
平井議員は米軍のネットの資料から「所沢通信基地にソーラーパネル付きの駐車場」を作る計画があるとこを察知し、「市に何の連絡もないのはおかしい、市として抗議すべきだ」と議会と基地対策協議会に問題提起しました。結果、米軍は駐車場計画は「いったん凍結」せざるをえなくなりました。8月10日には所沢基地対策協議会として「これ以上の市の負担をやめるよう」北関東防衛局に申し入れを行った と言った一連の経過について詳細に報告しました。
このおふたりの問題提起を受けて意見交換がなされ、19人の方が発言しました。
「基地全面返還は市民お願い」は所沢市民の悲願だ。
その願いに反して基地機能が強化されるのはおかしい。
基地全面返還どころか、基地の固定化だ。
東西連絡道路建設と引き換えに基地永続化を許すべきでない。
通信基地のアンテナが古いものが撤去される一方で、最新機能のアンテナに切り替えられている。
夜間に米軍のヘルコプターの飛来が多くなった。
などなど意見と実態報告が出されました。特に結論のようなものは出しませんでしたが、「基地全面返還は市民の願い」の市是をもう一度高く掲げて、返還運動の再構築を図ろう 通信基地の軍事兵站基地化は許さない 通信基地の実態をもっと市民に広く知ってもらおう などの取り組みを申し合わせました。
なお、この日の様子は、今日のしんぶん赤旗 で紹介されていました。