囲碁きちの独り言 Ⅱ

趣味の旅行、うたごえ、囲碁の事や日常の出来事を記録する。

「大地の子」から「地球の子」へ

2021-08-24 16:16:24 | 囲碁きちのつぶやき
NHKで再放映されたドラマスペッシャルの最終回を昨夜見ました。
60分のドラマが10回以上ですから、正に超長編ドラマでした。
満蒙開拓で満州にわたった家族の物語です。終戦直前にソ連の侵略を受けた満蒙開拓団の人達を日本軍が置き去りにしたため、悲惨な逃避行を続けました。その途中で、多くに人が亡くなったり、置き去りにされました。悲惨な体験をしながら多くの人が日本にたどり着きました。しかし、多くの子どもが置き去りにされました。置き去りにされた子どもたちの多くが中国人に助けられ、養父母の下で育てれれました。それが「残留日本孤児」です。そのひとりの物語です。

私の友人にも、満州や朝鮮から命からがら逃げかえった人がいます。その方たちは多くは語りませんが、口では言えないようなことがあったそうです。
多分、ドラマ以上の悲劇だったと思います。



このテレビを見て私が感じたことは、日本も中国も悲惨な歴史の事実からしっかりと学んでいないような気がします。

日本は、植民地支配の侵略行為に今もって向き合っていないと思います。8月15日の菅首相の式辞に謝罪も反省の言葉もないことが如実に示しています。

中国も、大躍進計画、文化大革命、反右派闘争など中国共産党の負の歴史をきちんと総括していないし、その歴史に学んでいないような気がします。

主人公は最後、中国と日本の二人の父親のことで迷い、悩んで末、「大地の子」として中国に残ることを決めました。

今、世界にアチコチで難民が生まれています。さらにアフガニスタンで新たな難民が多く出るでしょう。その根底には、国があるからです。国の違いを乗り越えて、「大地の子」 否 「地球の子」との意識こそが必要なのではないでしょうか?
大国の覇権争いがひどすぎます。国が覇権を争わず、「人類みな兄弟」の考えこそが必要だと思います。

そんなことを感じながら、「大地の子」を見ました。

参考までに、NHKのHPにあった「大地の子」のあらすじです。

(11)「長江」 ※副音声は日本語吹き替え
上海の建設現場に戻った一心(上川隆也)は、仕上げの作業にまい進する。さまざまなトラブルがあったが、製鉄所はついに完成。中国、日本の関係者が喜び合う中、一心は実父・松本耕次(仲代達矢)と万感の思いを込めて抱き合うのだった。そして二人は初めての親子の旅、長江下りに出かけた。そこで耕次は一心に日本に帰ってきてほしいと告げる。二人の父の間で揺れる一心。彼が最後に出した答えは「私はこの大地の子です」であった

(10)「冤(えん)罪」 ※副音声は日本語吹き替え
一心(上川隆也)は、訪日中の機密文書紛失の責任を問われ、内蒙古の製鉄所に左遷される。一心の将来を案じた養父・徳志は、いっそ日本に戻ったほうがいいと忠告するが、一心は甘んじて命令を受け入れ、内蒙古に向かった。その事を知った実父・松本耕次(仲代達矢)は、自分との関係を疑われたと思い、上司に上海事務所長の職を辞めたいと願い出る。その頃、一心のかつての恋人・丹青は、夫が一心を無実の罪に陥れたことを知る。

(9)「父と子」 ※副音声は日本語吹き替え
一心(上川隆也)は、製鉄所の装置検査のため、再び日本を訪れた。そこに満州時代の隣人、狭間と咲子が訪ねてくる。一心と父・松本耕次(仲代達矢)との微妙な空気を察した二人は、父に会うよう勧める。悩む一心であったが、意を決し父の家へ向かう。そこで仏壇の新しい位はいを見た一心は、父が今になってやっと家族の死を受け入れることができたことを知る。一心は父へのわだかまりを解くが、その頃新たな難問が持ち上がる。

(8)「密告」 ※副音声は日本語吹き替え
一心(上川隆也)の願いもむなしく、玉花=あつ子は死んだ。悲しみに打ちひしがれる一心の前に、東洋製鉄の松本耕次(仲代達矢)が現れる。玉花が娘ではないかと駆けつけたのだ。あつ子の死を悲しみながらも、一心が自分の息子・勝男だと告げる松本。しかし一心はこれまでの生い立ちや、あつ子のことを考え素直に喜べなかった。そして当分親子であることを口外しないように釘を刺す。そして養父に実父が現れたことを伝える。

(7)「兄妹」 ※副音声は日本語吹き替え
陸一心(上川隆也)の妻・月梅は、北京近郊の村に巡回医療に訪れた際、一心の生き別れた妹・あつ子と思われる女性・張玉花(永井真理子)に出会う。彼女は体を壊しており、余命もあとわずかと診断された。その事を聞いた一心は、急ぎその村へと向かう。粗末な家で、床に伏せる玉花は、幼い頃の面影をなくしていたが、まぎれもなく妹のあつ子であった。その頃、二人の実父・松本耕次(仲代達矢)が、あつ子の消息をつかんでいた。

(6)「日本」 ※副音声は日本語吹き替え
上海の製鉄所の工事責任者、松本耕次(仲代達矢)は、一時帰国した際、旧満州での隣人、咲子と再会。息子と娘が、殺されずに生き残っていたことを知る。一方、同じ建設現場で働く一心(上川隆也)は仕事を評価され、日本視察を命じられた。そこで初めて見た富士山から、幼い頃の断片的な記憶を思い出す。そして帰国後、現場に戻った一心は、日本側との資材をめぐる騒動に巻き込まれる。その日本側の交渉に立ったのが松本であった。

(5)「長城」 ※副音声は日本語吹き替え
日中共同声明後、日本と急速に関係を深める中国政府は、最新の鉄鋼プラントを東洋製鉄に発注する。東洋製鉄には、一心(上川隆也)の実父・松本耕次(仲代達矢)が勤めていた。松本は戦中の中国での経験を買われ、工事責任者として上海に赴任する。一方、一心も日本語ができる技術者ということで、プロジェクトにかかわることになる。その頃、養父の陸徳志が、省の役人から日本人残留者の肉親捜しが始まっていることを告げられる。

(4)「黒災(へいつぁい)」 ※副音声は日本語吹き替え
労働作業中、砂嵐に襲われた一心(上川隆也)は、江月梅と再会する。二人は心を寄せあうが、一心は月梅に迷惑がかかると、彼女を拒む。その後一心は、養父らの奔走で釈放され、北京に戻るが、月梅への思いを断ち切れず、彼女を呼び出す。それから二人は交際を重ね、ついに結婚にこぎつける。そして1972年9月、日中共同声明。国の関係も大きく動き出す中、一心と日本の父・松本耕次(仲代達矢)の身辺も慌ただしくなってゆく。

(3)「再会」 ※副音声は日本語吹き替え
一心(上川隆也)は、労働改造所で日本生まれの華僑・黄書海と出会う。彼は一心に、故国を思うことの大切さを説き、日本語を教える。一心もまた、日本人であることを強く意識する。そんなある日、一心は作業中に破傷風を患い重体になり、看護婦の江月梅が担当となる。一心を献身的に看病するなかで、養父母への深い思いを知った月梅は、養父・徳志に彼の様子を伝える。一心の境遇を知った徳志は、彼を助けるため北京へ向かう。

(2)「流刑」 ※副音声は日本語吹き替え
日本人であることを理由に労働改造所に送られた陸一心(上川隆也)は、過酷な労働を強いられていた。そんなことを知らない養父母は、一心からの連絡が途絶え心を痛める。その頃日本では、一心の生き別れた実父・松本耕次(仲代達矢)が、中国政府による日本人の残留者の捜索が始まったことを知る。しかし一心の身柄は、脱走の恐れがない、更に奥地の内蒙古の労働改造所に送られていた。そこで一心は、運命の人、江月梅と出会う。

(1)「父二人」 ※副音声は日本語吹き替え
文化大革命のさなか、中国残留孤児・陸一心(上川隆也)は、日本のスパイ容疑で労働改造所に送られる。そんな彼の脳裏に浮んできたのは、満州での少年時代の記憶であった。父・松本耕次(仲代達矢)は兵隊にとられ、祖父、母(田中好子)、妹との厳しい生活。日本の敗戦で、家族は日本を目指すが、祖父、母が亡くなり妹とも生き別れになる。逃亡生活の末、病気で生死の境をさまよう彼の前に現れたのは養父・陸徳志(朱旭)だった。
コメント (1)
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