私はNHKの連ドラ「ブギウギ」を見ています。
年明けの今週は「戦争とうた」でした。
広島に新型爆弾が落とされ、太平洋戦争の敗戦直前の様子を描いていました。
茨田りつ子は鹿児島の特攻隊で慰問のうたをうたいます。隊員の希望で「別れのブルース」を歌います。若い隊員たちは「勇気づけられた」「思い残すことはない」「いい死に土産が出来た」と喜びます。
命令が出れば直ちに戦闘機で出撃し、アメリカ艦隊に向かって自爆します。
若者に自爆を命じたのが特攻隊ですし、戦争の実相です。
福来スゞ子は北陸地方へ慰問の演奏に出かけます。泊った旅館の仲居さんが幼い娘を連れて働いています。
聞けば「夫は南方で戦死した」と言います。その夫は「必ず勝って帰る」と言って戦地に行ったといいます。スゞ子が思わず「この戦争は勝てるでしょうか?」とつぶやくと仲居さんは「戦争は勝つ。勝たなければ夫は犬死だ」と怒る場面がありました。
日本は戦争に負け多くの兵士や国民が犬死したのが、あの戦争の実相です。
スゞ子は彼女のために最後に「大空の弟」を歌います。
戦死した弟六郎を思う歌です。
歌詞は○○だけではわからない とあります。戦地からのハガキは秘密のために部隊の所在を明らかにしなかったのです。
現に、私の母方の叔父さんも海軍を志願、南方で戦死しました。立派なお墓が建てられましたが遺骨は戻ってきません。
日本人だけでなく多くの国の人々が犬死しました。それが戦争です。
だから、私は戦争だけはしてはならないと思うし、戦争につながる政治には反対し続けます。