ツボを押さえると、全体に響く・・・仕事や家事を能率的に進めていくために大切なポイントがあります。
80対20の法則
別名、パレートの法則といいます。
市場経済の出来事の80%の結果は、わずか20%の要因が影響しているというものです。
ABC分析をすると、売上の80%は全顧客の上位20%が占めている、企業の利益の80%は20%の商品が産む出している、世の中のお金は上位20%のお金持ちが80%の金融資産を持っている・・・という図式です。
この法則は、100年前、イタリアの経済学者ヴィルフレド・パレートが発見しました。
この法則、仕事や家事でも、重要な2割をこなすと能率的、効率的に遂行できるという経験則と言えます。
全体の中で大切な20%を見つけ出し、そこに注力すれば仕事や家事がはかどります。
会社組織には、2-6-2という経験則もあります。
仕事がすごく出来る上位の20%、普通に仕事ができる真ん中の20%、仕事がダメダメの下位20%のことを指します。
あまり好きな言葉ではありませんが、よく「人財」「人材」「人在(人罪)」と言われます。
経営者は上位20%を厚遇しますが、米国の経営学者の研究によると真ん中の60%をうまくマネジメントすれば業績が上がるそうです。
今世紀に入り、80対20の法則から派生して、「80」に着目する実務家も出てきました。
米国のIT専門家のクリス・アンダーソンが見つけたロングテール(長いシッポ)理論。
ITの進化によって、利益を生み出すのは80%の方だと言います。
通販、EC取引などを分析すると80%の部分が利益を稼ぎ出していると言うのです。
amazon書籍通販の分析では、書籍タイトルの93%、売上の57%、利益の50%以上が「80%」の尻尾の部分にあるというのです。
日常生活の中でも、20%、80%を意識して活動すると、能率的、効率的な活動が可能になると思います。