THINK!
考えよ!
これは、IBMの初代社長のワトソンさんが管理職に示した言葉。
管理職に対して「諸君に会社が月給を支払っているのは考えることに対してである」と訓示しています。
現在はGAFAの影で静かなIBMですが、当時のIBMはコンピュータ業界の巨人でした。
ワトソン社長の言葉は、「THINK」の前に4つの言葉が遺されています。
全てのビジネスパースンに通用する「自己啓発の心得」といえるものです。
READ(本を読め)
LISTEN TO(人の話をしっかり聴け)
DISCUSS(話し合え)
OBSERVE(よく事物を観察しろ)
THINK(そして、考えよ)
「読む」「聴く」「話す」「観察する」「考える」。
仕事を効果的、効率的に進めて行くためのステップ。
最近では、PDCAサイクルやOODAループなどのマネジメントサイクルもありますが、それよりもシンプルで分かりやすいワトソン・サイクルです。
考えているようで、実は考えていないビジネスパースンは多いものです。
そういえば、IBMが開発したラップトップパソコンの名前も「Think Pad」でしたよね。
眠れる巨象を躍らせたルイス・ガードーナーCEO。
アメリカンエキスプレス社長、ナビスコ社長を経て、崩壊寸前のIBMのCEOに就任しました。
メインフレームと言われる巨大なコンピュータから、ダウンサイジングと言われるデストトップコンピュータに移行する時期、IBMは出遅れました。
「イノベーションのジレンマ」というやつですね。
ガードナーCEOは、大企業病、官僚組織だった「巨象」を顧客第一主義、現場主義にシフトさせ、IBMを復活させました。巨象が踊ったのです。
でも、最近のIBM社は、GAFAM(グーグル、アップル、メタ、アマゾン、マイクロソフト)の後塵を拝しています。
再び復活する日は来るのでしょうか?
日本の企業とIBM社、復活のポイントは同じだと思います。
自分のアタマで考え行動できるようになりたいものです。
THINK!