仕事場に向かう途中にある看板・・・いつも叱られているような気がします(笑)。
そういえば、小さな頃から、「ちゃんと」していなかったなあ。
この看板があるのは、中学受験の学習塾。
「ちゃんと」してない小職にとっては、上から目線の言葉に見えます(笑)。
もちろん勉強することは良いことですし、中学受験という目標を掲げてチャレンジすることは、自分を鍛えることになります。
「ちゃんとしなさい」「早くしなさい」「いい子でいなさい」・・・
日本人の親が子どもに対して、よく使うフレーズです。
確かに、欧米先進国を追いつけ追い越せという時代には、一定レベル以上のサラリーマン、社畜の養成が一番効果的、効率的でした。
でも、今はVUCAの時代、複雑性、グローバル、デシタルの時代です。
ウイルスワクチンも自国で開発できない、DXの時代に未だにハンコを押しているデジタル音痴、EV化も世界に後れをとっている、家電メーカーもパソコン・スマホメーカーも売上半分、中国・韓国の後塵・・・日本は今や世界の後進国に成り下がっています。
子どもたちに「ちゃんと」を刷り込み続けている限り、日本にスティーヴ・ジョブズは生まれてこないと思います。
イーロン・マスクさんだって、マーク・ザッカーバーグさんだって、ジェフ・ベゾスさんだって、ビル・ゲイツさんだって、みんな変な人です・・・ゴメンナサイ(笑)。
顔もブサメン、みんな変です(笑)。
ソフトバンクの孫正義さんだってユニクロの柳井正さんだって、たぶん「ちゃんと」教育は受けていないはずです。
敬愛するスティーヴ・ジョブズさんも言葉を残しています。
スタンフォード大学の卒業式に貴賓として呼ばれた時に話した有名なフレーズです。
Stay Foolish!
バカになれ!・・・常識や世の中の決まり事に引っ張られるな!
世の中にイノベーションを起こすのは、「若者」「よそ者」「バカ者」と言われています。
オフィスや工場で上司の命令をよく聞き、真面目に素直に働き続ける標準レベル以上の同質化した労働力を供給するためのニッポンの学校・・・「社畜」量産システムです・・・。
戦前に行われていた軍隊で働く兵隊さん、工場で真面目に働く工員さんへの教育訓練から、あまり変わっていません。
「社会」という巨大な実験室、巨大な実験装置を半世紀以上見続けていますが、勉強がちょっとぐらい出来たって、ペーパーテストで高得点を取れたって、先生の言うことをちゃんと聞いたって、ただそれだけでは、創造力やビジネス力、人間力、リーダーシップ、生きる力、プロの専門性を獲得することは出来ないように思います。
同質の標準品の人材を養成し続けた日本の教育システムもそろそろ変えていかなければならないと思う昨今です。
フランスでもエリート養成校ENAを廃止するそうです。
「ちゃんと」教育・・・このままでは、後進国・日本から這い上がれないと思います。