能率技師のメモ帳 経済産業大臣登録中小企業診断士・特定社会保険労務士の備忘録

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官僚再興 このままでは国が沈む・・・日経ビジネス誌の特集 来たれ!霞が関 この国のことを想い天下国家を語り働くキャリア組!がんばれ!

2022年06月07日 | 本と雑誌

霞が関の官僚と言えば、日本のエリート、選民。

しかしながら、官僚、国家公務員を目指す優秀な学生が、どんどん減っています。

国家公務員総合職(キャリア)試験の申込者は、この10年で2万5000人から1万7000人へ減少。

官僚を辞める25歳~39歳の人たちは、この10年で1500人から2000人へ。

東大の卒業見込みの学生たちに人気あるのは、外資系コンサルか総合商社・・・。

時代は変わりました。

日経ビジネス誌2022.6.6号の特集は、「官僚再興 このままでは国が沈む」。

霞が関の官僚を取れ上げています。

 

Contents

Part1 失われた威信と魅力 人が来ず、人が辞める 「働きがい」依存のツケ

Part2 霞が関改革の最前線 さらば不夜城 立ち上がる有志たち

Part3 霞が関を出て光る 大局観と課題解決術 企業と日本の活力に

 

ブラック職場・・・長時間労働、それに見合わない賃金・・・。

官僚と言えば、城山三郎さんの小説「官僚たちの夏」でも描かれたように天下国家を語るプライドと矜持をイメージします。

厳しい労働環境の中で、選びぬかれたエリートたちが競争をしながら知力を尽くす・・・。

そんなキャリア組も数少なくなっているような気がします。

安部政権や菅政権で、政治主導で官僚を抑え込むということも官僚の魅力を低減させたと思います。

 

Part2では、霞が関改革のプランが紹介されています。

改革1 キャリアパスと労働時間、脱拘束

改革2 民間人材を活かす 「個の犠牲」に頼らない風土づくり

改革3 やりたい仕事をやる 本業外が生むイノベーション

 

今では、コロナ対策として打ち出された持続化給付金を国家公務員が騙し取るというトンデモない不祥事が起きています。

それも経済産業省のキャリア組や東京国税局の職員というのですからビックリです。

モラルの低下どころか、彼らは国賊・・・厳しく罰せられなければなりません。

 

小職の知っている官僚たちは、本当に優秀です。

まずモノゴトを構造的にとらえ、ロジカルに考え、それをまとめるという能力、スキルはピカイチ。

とてもマネ出来ません。

こういうエリートたちが、国の未来を憂い、天下国家のために働いているということは、本当に頼もしいと考えています。

それは、国防に携わる自衛官や海上保安官、警察官や消防士、医療従事者、エッセンシャルワーカーと同じように重要な仕事だと思います。

ちなみに、霞が関ではキャリアのことを難しい試験に合格したということで「有資格」、ノンキャリは現場から叩き上げたということで「たたき」と言われているようです。

国家公務員たるキャリア組の処遇を上げる、マッキンゼーなどの外資系コンサルのようにそこで働いていたことが人材価値の向上に繋がる、民間の専門家とのコラボレーションといった変革が必要だと考えます。

ブラック職場から、幸せは生まれません。

官僚の世界にも、ワークライフバランス、ダイバーシティ、インクルージョンが必要です。

天下国家のために、才能を活かしていただきたいキャリア組です。


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