日経ビジネス2021.2.8号の記事「パルコ、月1出社で30万~50万円」。
面白く読むことが出来ました。
パルコなど50社以上の企業で、期間限定で「プロ人材」を雇い入れる採用ポストを公表したという記事。
PARCOの「プロ人材」募集内容
・業務内容・・・新規事業(ヘルスケア)のマーケティング戦略立案
・契約期間・・・3~6か月
・月額報酬・・・30万~50万円
・労働条件・・・ミーティングはオフィスで月1回、その他はリモート
報酬は少なめですが、自由度が高く、なかなか魅力的な労働条件です。
テレワーク中心ですので、ワーケーションで、ソヒ南の島で働くことも出来ます。
この企画を立ち上げたのは、人材仲介サービス「CARRY ME」を展開するPiece to Piece社(東京・芝)。
今までありそうでなかったスキマの人材サービス・・・お見事です。
同社では、プロ人材のことを「専門知識やスキルを持ち、複数の企業と業務委託契約で働き、成果や業務にコミットいる即戦力人材」と定義しています。
パルコ以外にも、様々な企業がプロ人材を募集しているとのこと。
・パーソルテンプスタッフ→データサイエンティスト 40~80万円
・有隣堂→ウェブマーケティング戦略家 30万円~50万円
・ライザップ→BPR担当者 50万円~
・ユーキャン→社内情報システム運用者 30万円
・47HD→グラフィックデザイナー 30万円
「プロ人材」は、高度な専門性、スキルを武器にして、数社から受託して報酬を受け取るという働き方をしていきます。
今までのように終身雇用、年功序列、一社イノチという「社畜」的な働き方とは真逆です。
忠誠心とか、愛社精神というより、裸一貫、腕一本のプロスポーツ選手のような「プロ人材」。
高度なジョブ型雇用ということが出来ると思います。
数社で仕事すれば年収1000万円以上・・・上位4%のビジネスパースンの仲間入りをすることが出来ます。
時代も大きく変わりました。
若い人たちを見ていて思うのが、「就社」から「就職」へという動き。
どこの会社に勤めているのかというより、何の仕事をしているかということにコダワリを持ち始めているように思います。
きわめて日本的なメンバーシップ型雇用からジョブ型雇用に移行していく中、専門性、スキルを高度化して「プロ人材」を目指すことが、働き甲斐、生き甲斐に繋がっていくようにも思います。
「匠の技」「オンリーワン&ナンバーワン」「高度プロフェッショナル」・・・
昔、トム・ピーターズさんが書いた「ブランド人になれ」「知能販のプロになれ」の世界が現実のものとなってきました。
高度な専門性、腕・スキルを磨き続ける努力、対人能力・・・希少価値のあるプロフェッショナルにとっては、ワクワク・ドキドキの時代の到来です。