青山通りをテクテク散歩。
青山1丁目に到着。
ホンダウェルカムプラザに行ってきました。
40年前に建てられた本田技研工業の本社。
完成当時は、斬新でしたが、周辺に新しい高層ビルが次々と林立し、サイズ感としてちょっと寂しい感じがします。
建替えられる予定だそうで、2030年に完成予定とのこと。
創業60周年。
ホンダ・・・老舗企業になりました。
40年前に建てられたホンダ本社。
創業者・本田宗一郎さんの想いが込められていました。
「人に迷惑をかけるな!」が口癖の宗一郎さん。
工場の建設や自社ビルに建設にも、そのコンセプトを盛り込みました。
青山本社では、青山に住む住人が地震や天災で被災した場合に供給できる食料や水が地下の倉庫に保存されています。
窓が奥に配置されているのも、地震の際、ガラスが下に落下しないようにするため、ビル火災の際には上に延焼しないためだそうです。
1階のショールーム「ホンダウェルカムプラザ」は、ダサさ作りが「売り」です(笑)。
ホンダは二輪車も製造販売する会社。
全国から二輪に乗った汗だらけライダーが皮ツナギを着て、気楽に入れるムードを出したかったそうです。
お洒落でハイカラな青山という街に気楽に着てほしいという本田宗一郎さんの想いがあったのでしょう。
なかなか粋な取り計らいです。
昔からESG(環境・社会・統制)を重視した本田技研工業という会社。
素敵な会社だと思います。
広告代理店にいた頃、本田技研工業を担当していたことがありました。
ワイガヤ会議、役員の大部屋、現場現物現実主義、マストとウォント、A4一枚主義、人に迷惑をかけるな、三つの喜び(買って喜び・売って喜び・作って喜ぶ)、失敗コンテスト・・・。
社内には若手がイキイキと仕事する姿、そして上記のホンダ語が飛び交っていました。
技術者の本田宗一郎さんと経営参謀の藤沢武夫さんが屋台骨、土台を作ったホンダ。
F1や8耐をはじめとするモータースポーツや鋭い切り口の広告宣伝で、若者たちの心をとらえました。
鈴鹿サーキットのF1グランプリには何度も足を運びました。
小職も、ホンダ教に入信。
シビックから始まって、CR-X、SM-Xといったホンダらしいクルマを乗り継いできました。
でも、時代は変わりました・・・。
ホンダも、トヨタやニッサンと同じような正統派の会社になったように思います。
今のホンダは、軽自動車とファミリカーの会社になってしまいました。
F1も撤退し、スポーツカーもありません。
ホンダといえども、軽自動車とファミリカーではちょっと寂しいため、現在はイタリアのクルマに乗っています。
少子高齢化の進むニッポン。
しかも、若い人たちのクルマ離れが進んでいます。
大企業、老舗企業となった本田技研工業。
マーケティング的には正しくないとは思うのですが、彼彼女たちを魅了するような「H」っぽいクルマづくりをしていただきたいものです。
がんばれ!ホンダ