能率技師のメモ帳 経済産業大臣登録中小企業診断士・特定社会保険労務士の備忘録

マネジメント理論、経営理論を世のため人のために役立てるために

人生の幸福度を高めるPERMAの法則とSPIRE理論・・・人生100年時代、ウェルビーイングで日々明るく暮らしていきたいものです

2025年02月01日 | 学問

最近、ウェルビーイングという言葉をよく目にします。

幸福、幸せを高めて生きるパフォーマンスを良くしていこうという意味です。

個人、健康経営にも取り入れていくところが出てきています。

ロンドン大学のリンダ・グラットン教授から始まった「人生100年時代」というコンセプトも背景にあるようです。

 

幸福度、健康度を高めるための「PERMAの法則」。

米国の心理学者、マーティン・セリグマン博士が提唱しました。

「PERMAの法則」は、幸福、健康を高める5つの要素の頭文字を並べたものです。

「パーマ」と読みます。

紹介させていただきます。

 

1 P(ポジティブ感情)・・・楽しみ、喜び、思いやり、希望、興味、誇り、感謝などに満ちた明るい気持ちで日々を過ごすこと。

2 E(没入)・・・自分の好きなことに熱中したり、興味ある分野や趣味、仕事に対して集中力を持って取り組むこと。

3 R(人間関係)・・・まわりの人に気遣ってもらったり、支えてもらったり、評価や感謝をされるといったこと。

4 M(意義)・・・人それぞれが何か意味を感じる活動への参加を通じて、意義あることに貢献すること。

5 A(達成)・・・努力して目標達成するように頑張ること。

 

セリグマン博士は、5つの要素について、自分自身の過去について書き出してみると良いと言います。

小さなことでも良いので、紙に書き出すことを推奨されています。

これは、認知行動療法と呼ばれる方法で、うつが改善し、明るい気持ちが湧いてくることが科学的にも検証されているとのことです。

米国で研究されてきたポジティブ心理学。

成功したから幸福になるのではなく、幸福な人が成功する」そうです。

まずは、気持ち的にも、身体的にも、幸せな人になることが大切とのことです。

 

SPIRE理論(スパイア)という理論もあります。

米国のポジティブ心理学の研究者で「幸せ研究」の第一人者であるタル・ベン・シャハー博士が、ウェルビーイングを高める指標として定義したものです。

シャハー博士は、ハーバード大学で最も人気がある、最も受講者が多い授業を持たれています。
ウェルビーイングを精神面や身体面だけでなく、その人の全体性として捉えることが重要であると提唱しています。

 

S(Spiritual Well-Being:精神のウェルビーイング)・・・人生に目的や意義を見出し、今を楽しむこと

P(Physical Well-Being :身体のウェルビーイング)・・・運動や適切な休養などで身体を労り、心と体のつながりを活かすこと

I(Intellectual Well-Being:知性のウェルビーイング)・・・好奇心を満たす深い学びに取り組むこと

R(Relational Well-Being :人間関係のウェルビーイング)・・・他の人と建設的な関係を育むこと

E(Emotional Well-Being:感情のウェルビーイング)・・・心地よい感情が自分の中に流れていること

安岡正篤先生によると、「幸福」の「幸」は外側にある偶然から得られるものであり、「福」は内側のもので自分の努力で勝ち取るものだと言います。

幸せになるためには、明るい気持ちを持ち、自ら考え、行動・努力を続けて行くということでしょうか。

老若男女問わず、日々の生活の中でパーマの法則、スパイア理論は役立ちそうです。


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