あけましておめでとうございます。
正月からブログに向かうというのはとても良いこと、と自分の姿勢に感心しています。
今日は実家に父の知人家族が集まる日。
その前に
朝、元朝参りに夫と共に歩いて出かける。
私のリハビリ散歩コースの1つである神社へ。夫の通った幼稚園があった神社である。
昨年もその感慨深い思いを書いたような気がする。
本来ならもう少し先の大きな神社にお参りしていたが、私の足では斜面は危険なので
平地にある、程よい距離のいつもの神社へ。
そこでの祈りは
やはり全ての命あるものの平和である。
自分の身近な者たちだけではなく、世界の隅々までの、今生きているものたちが一年平穏に過ごせるように、
と漠然とした言葉であるが頭によぎる。
そのあと、夫と共に帰宅するのだが、その道すがら、とある路地の前で
「この路地、行ったことある?」と夫に聞くと
「行ったことがある。」と答えた。
生まれた時から離れたことのない、この界隈の「主」(ぬし)のような夫は、小さいころか中学生辺りか
通ったことがあるようだ。
私もこの界隈に住んで何十年も経てば少しはわかるのだが、しかし、入ったことのない路地は幾つかある。
迷うように入ってみた。そこに住む人々は毎日通る道なので、私の高ぶった感情は理解し難いと思うが、
とうとうこの路地に来てしまった、と興奮しながら眺め眺め歩いた。
夫は路地の入口で待つ。
またもきっと、「怪しい奴、と思われているぞ。」と言うだろう。
カエル探しの時の私の恰好がまさにそれだったから。
うちの前の路地とは雰囲気の異なる静かな路地であった。
広い庭を持った家はもう誰もいない、というのがわかった。
この界隈はこうして空き家、空き地になり、やがてマンションが建つのであろう。
せっかくのお屋敷のような立派な建物があっても、そこを継ぐ者なければ、どんどん売地となっていくこの辺。
やがて、私たちにも遠くはない未来に、この問題が出てくる。
感傷的に、空き家となった屋敷を眺めているけれど、今この年齢になって、家は大きく建てるものじゃないなあと
つくづく思っている。
若い時は、あれやこれやと部屋を夢見て建ててはみたが、
今、自分の寝ている所は、二階の居間だし、独立的な勉強部屋の自分の部屋は全くと言っていいほどに
利用していない。暖房も切ってしまった。
ここで一日のうち何時間も過ごしていたんだ、と退院したてのころ眺めた。
ここに寝ていたんだ、今は考えられない、猫のいる、にぎやかな、明るい、ゴチャゴチャした居間がいい、
一人はいやだ、と思って居間にベッドを置いたんだ。
夫は自分の部屋を大事に使っている。休み毎に音楽を聴いたり、何か作業をしたりと。
まだまだ、夫の気持ちは私より若い。
最初で最後の、この路地の歩き、こうなっていたのか・・・と漸く納得できただけでも収穫である。
いつかまたこの気持ちを書いてみよう。
実家に。
父は隣の家にいた。
去年と全く同じシチュエーション。
皆で行く、と知らせているのに、留守にして隣の家にいる。
あれ、去年もそうだったのではないかと。
皆と話していると、
大きな声で笑い、初笑いができてよかった、と思った。
愛想笑いじゃない、本当の大笑い。久々である。
そして自宅に戻ると
トモに変化。
食事の時に、身体を起したり、顔を上げてゴハンを待っている様子が戻ってきた。
それまでは、伏したままエサを手の甲につけて舐めさせたり、水も私が運んで飲ませたり、
トイレも抱えていったりと老人のようになってしまい、年齢だから仕方ないと思っていたが、
左後ろ足を引きずる姿に注目した。
元気の無くなる前日に、私のベッドの下で、ナナコとトモが喧嘩したのだ。
それは、唸り声とかではなく、
私は、具合の悪かったモーさんと横になっていたのだが、急にベッドが音を立てて揺れたので、地震かと思った。
モーさんも驚いて起きた。無言の取っ組み合いになったようだ。
慌ててナナコ、トモ2匹、階段を降りていく姿を見る。
それで足をぶつけたのかそのあと、ふさぎこんでゴハンを食べなくなり、排便もなくなった。
すると痩せていく。足腰の筋肉が弱る。
何が原因なのかわからなかった。
足をひきずる姿で、あ、あの時の・・と原因の一因になったのではと思った。
痛かったのだ。すぐに引きずってくれればすぐにわかったのに、一切動かないから、わからなかった。
今日あたりの身体の動きで、回復に向かっているのがわかった。
そして排便も少しあった。一週間以上だ。
写真に撮る。明日、先生に見せるため。
元朝参りのご利益、
大きい声で笑い合ったこと
トモの回復の兆し。
有りがたし。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/9a/b7d73f6bb249370256cc722bbc24efe0.jpg)
実家に出かける前、陽射しの中で寝そべるモーさんとトモ。