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本震で上から落ちた本を積み上げたりしていたものが、またもバラバラになる。
今日のブログには
どんなことを書く予定だったか。
仕事の初日の緊張感や感想を書く予定だった。
しかし。
なんとも・・・心が疲れた。
あの余震である。
気力が無くなる・・・
昨日ブログを書き終えてから
9時半ごろだっただろうか
一階のオーディオルームに行って
ダイジローと寝始めた。
携帯と時計の二重の目覚ましを掛けて。
それでも、緊張していた。
起きることができるかどうかと。
夢の中で
携帯の目覚ましが鳴り、もう起きなきゃ・・・と思う。
思っているうちにまた少し寝る。
そしてガタガタと家が鳴る。
余震が何回も続いてきたから、じゃこの余震をきっかけに
起きようと思う。
ここまでが夢である。
夢の中にまで、一番気になる「起床」が出てくるんだ。
そして
現実の余震が
今までの余震と違う、地鳴りがする、とわかったとき
本当に目が覚めた。
豆電球をつけて寝るのだが
あの地鳴りを聴いて
これは危ない!あの本震と同じ音だ!
と、逃げようとしたが
立っていられない。
呆然とした。
この部屋は
本震のときに
作りつけのCD棚は大丈夫だったが
既製品のCD棚は前面に飛び出し、中のCDも飛び出して
とても寝られない状態だった。
しばらく、二階のソファで寝ていた自分だった。
夫がようやくCDを片付けて
棚を直したので
もうあのような大きな地震はないだろうと思って
1階で再び寝るようになって数日。
一応
枕元には逃げるための荷物は置いているんだ。
ところが
逃げられなかった・・・
本震のあとの心構えが粉々。
そして
豆電球が消える。
停電だ。
夜中の地震のため
何の準備もなしに真っ暗になってしまった。
懐中電灯を手探りで探す。
二階に寝ていた夫が
懐中電灯がなくて、怒っていた。
あの停電があると
情報が全くわからないのだ。
携帯ラジオをつけるにも焦って
どこにあるかわからなくなってしまう。
ようやく
ラジオをつけ、ろうそくをつけ(本震の時のままにしてある)
心が沈んでいく・・・
怖いというより、なんで・・・という気持ちだ。
あれから4週間目の金曜日の夜。
また真っ暗闇だ。
外に出てみた。
路地の人たちが出てきていた。
皆、同じ気持ちだ。
ところで、うちのカエル、3匹重なっているのよ、こんなときに。
路地にも2,3匹出ていた。
時刻はてっきり3時ごろだと思っていた。
時計を見て、はじめて11時半過ぎと気づき、寝て2時間しか
経っていなかったのだ。
二階の被害のほうが
一階より凄いんだ。
奥の私の部屋(今はネコ4匹が過ごしている)の本棚は滅茶苦茶になっている。
ついこの間、本震のあとの散らばったものを積み上げたり片付けたりしたのに
それらがまた崩れてしまった。
あの部屋を片付けるのって、結構腰を据えてやらなければならないんだ。
片付け上手の私じゃないから。
きっとまたしばらくこのまま手付かずのままにしておくに違いない。
二階の居間の本、夫の寝る和室の本も、PCの上の書類ももうゴッチャ。
戸棚には本震以来、ガムテープでガラスを留めているので、中のものは
倒れただけで割れなかった。
真っ暗闇の中、
寝られるわけがなかった。
3時に目覚ましが鳴る予定である。
目覚まし時計のアラームを止めておいた。
もう、こうなったら
出勤まで起きていなければならない。
いちいち懐中電灯を持っての行動だ。
真っ暗なところで、パンをかじる。
それが朝食だ。
停電だから、パンを焼けないからそのまま食べるように言った。
早く明るくなれ、と思いつつ
電灯のない薄暗い時刻、私は初仕事のために出勤した。
停電は
信号もつかないし、自転車の電灯だけでは非常に危ない。
懐中電灯を自転車の前の籠に入れた。
朝にならない朝に、出勤していくときの心細さ。
なんでこうなるのか・・・せっかくの自分の心構えをどうして
くじくのか、と考えつつ自転車を走らせた。
真っ暗な建物の中に懐中電灯を照らしながら入る。
そこで、今日の営業は中止、と言われた。
ここも停電だ。
いつ電気がつくかわからないから、いったん帰っていいと言われた。
9時にもう一度、来てほしいと。
そしてうちに帰り、
時間まで寝ようと思ってソファに横になる。
で、また起床の強迫観念(よっぽど遅刻が怖かったのだろう)が夢の中で
出てきて
寝ぼけて、夫の名を呼んだらしい。
「なんで、起こしてくれないんだ」と。
ああ、寝ぼけていたなあ、と目が覚める。
そしてうつらうつらしていると
急に電話で呼び出し、「電気がついたので営業開始するからすぐ来て。」と。
7時前に着く。
そこから怒涛の忙しさ(いやいや、怒涛は大げさ。ただ急だったので一瞬忙しいと
感じただけだ。本当はもっと大変らしい)。
私にとっては怒涛の忙しさだ。
何もかもはじめてのことなので、一から教えてもらわねばならない。
素直に「はい」「はい」と返事をして
一生懸命頑張ったよ。
で、これ続くの?というのが本音。
慣れれば、大丈夫だよね。
と、皆に同意を求めている。
途中、両手が交互に攣る。
今まで、脚が攣っていたのに、今度は手まで攣り始めた。
午後1時まで休みなく働いた。
夫は
前の仕事のほうが楽だろう、と言った。
確かに時間的に楽だった。
お昼は1時間半ぐらい、帰宅していたもの。
イベントがあれば仕事をしなくて休みだったもの。
会社では
私の前職業が話題になっている。
なんで、前の仕事をやめてここに来たの?とか
前の勤務先と関係のある若い子がいて、私に
わざわざ挨拶に来たのだ。
まだ、前の職場の人には
ここで働いていることを伝えていないからしばらくは内緒ね、と
言った。
そんな余裕がないくらいに
今、前職場も変則的な忙しさだし、私も
伝える暇がない。
まあ、前の職場の名に恥じないように
お互いに頑張りましょう、という気持ちだ。
帰宅して
夫とともに買出しに。
この大きな余震で
再び、車が渋滞している。
ガソリンスタンドもせっかく通常の業務になったとたん
余震で営業中止しているし
スーパーも軒並み、閉めてしまった。
東の方に行けば行くほど
本震で亀裂の入った建物の修復にかからないうちに
更に傷口を広げて、崩れかかっているところが多い。
その企業も、ショックだろうな。
社員もショックだろうな、とこれは容易に想像できる。
ガス復旧も更に遠のいた。
他県から応援に来ている人たちもさぞ
あの地響きに驚いたことでしょう。
こうして椅子に座っていると
あの地響きが繰り返されるような錯覚を覚える。
だからあまりじっとしていたくない。
という一日でした。
早めに夕飯を食べたのでもう寝ます。
私、風呂に入っていません。
お湯を何回も沸かして、湯船に少し溜めて
洗髪と身体洗いを数回していますが
ゆったりと湯船につかる、というのは1ヶ月していません。
はあ~。
疲れる。精神的に疲れる。
本震から1ヶ月。なのに、逆戻り。