ストーブをつけなくても
苦にならなくなった。
夜7時頃
南側の庭に出てみると、
どこかで
ガサガサ、ビニールの音がする。
そして同時に
ガマ
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の鳴き声がする。
どこかで交尾しているらしい。
懐中電灯を照らして
音のするほうへ行くと
そこは
うちと
隣のマンションと
南側のホテルとの
境界の隙間であった。
ちょうどネコ1匹が通れる隙間。
ヘンな隙間の通り道。
ホテル側の境界壁は人間がよじのぼれないような
高さにしてある。
そしてマンションとうちの境界の防音壁も
人が乗り越えてこないような高さにしてもらった。
壁と壁が二重になって建ったことになる。
新しく壁を作ったために隙間ができた。
人はどうだろう、
無理したら横向きに入れるだろうか。
とても圧迫感があってチャレンジできない。
で、
その隙間にネコが入らないように
微妙な高さのプラスチックでできた簡易な壁を
作って塞いでもらった。
高すぎても困る、低すぎても困ると
いった微妙な高さ。
ネコはどこでも越えて行ける。
が、帰ってこられない高さでは助けられないので
越えて帰ってこられるようにもしてもらった。
現に
うちのタマは何回か越えて
その隙間通路を通り
南の方からマンションの敷地、駐車場に
行ったことがある。
もう、帰ってくるまでハラハラである。
二階に上がって
西側の窓から「タマー、タマー!」と呼んだこと数回。
その隙間には飛んできた
ビニール袋などが落ちている。
どうもそのビニール袋に
カエルがひっかかって
しきりとガサガサ音を立てていたのだ。
そして他に1匹いた。
私は家に入って
どうしようかと考えた。
あのビニールをどうやって取ろうかと、
うちの中を見渡す。
長いもの。
あった。
天窓の開閉をするやつ。
2メートル以上はある。
それと
懐中電灯と
軍手と
タオルを持って
庭のグチャグチャした所から
また照らしてみる。
ビニール袋からは
解放されて
やはり交尾中の2匹が
重なっていた。
さっきは姿が見えなかったが
こちらの方に
顔を向けていた。
1匹だけのを
まず引き寄せたら
身軽だから
反対側に逃げていった。
失敗。
そして
重なった2匹を
引き寄せたら
ゴロンゴロン石の塊のようになり
つかみやすくなった。
仮死状態になる。
死んだフリ。
近くに引き寄せて
タオルをかけて
ギュッと包み持ち上げる。
私はカエルに愛着はあるけれど
グロテスクな腹の模様とかを
見ると素手で捕まえられない。
タオルをかけると
それらは見られないので
タオルは便利である。
グニャッとした感触も軽減される。
そしてうちの庭の巣穴の前に
その仮死状態の2匹を放す。
1匹は助けられなかったのが心残り。
1時間半ぐらい経って
その2匹はどうしたろうかと見ると
庭の隅っこでまだくっついたままだった。
やっぱり、さっきのは死んだフリだった。
そしてまた隙間を懐中電灯で
照らしてみると
別な2匹が重なっていた。
まだまだあの隙間にいたのだ。
さっきの要領で
その2匹をこっちに連れ戻す。
考えてみた。
その隙間はほとんど草もはえないし
日に照らされたら隠れる石や樹木も皆無である。
草などがなければ
食糧になる虫もいない。
なのになぜ
そんなにカエルはこの隙間にいたのか。
あれほど隣のマンション建設の時に
古い庭園からカエルたちを救ったのに
あの隙間にカエルたちが存在するだなんて。
どうも
ホテル側の壁の下がねぐらになっているのかもしれない。
かなり古くなっている壁だし
カエルの土を掘る力は想像以上に強い。
先日もうちとホテルの境界壁の下が掘られていたのを発見したばかり。
うちからカエルたちがいつのまにか
移動して消えているなあと思ったが
どうもカエルはそうやって土を掘って
土台を掘って、自分のねぐらを作っているのかもしれない。
なるほど。
マンションができて2年ほどか。
あのときのカエルたち
何とか生き残って頑張っていたのもいたのだ。
がんばれよ、カエルたち。
うちの庭の方が、虫もいっぱいいるし
たくさん隠れるところもあるから
こっちにおいでよ。
うちの庭でたくさん子供を産んでよ。
ああ。
カエルの話になると
アツく語ってしまう私である。
こんな文章、誰が読むんだろうかなどと
思いつつ、長く書いてしまった。
カエルの話題は尽きない。