今朝のミミ。
今日は私の休日。
久しぶりに家にいそうです。
今月初旬、実家の母のガンの定期検診に付き添ったときに
肝臓に新たなガンの影が見つかる。
はっきりとわかる陰影。
そこで
また1からの検査の日々が始まり
ちょうど私の休みの日がそれに偶然重なり
仕事への影響なしに付き添うことができた。
しかし逆に言えば
自分自身の休みがなく
ネコの世話と義母の相変わらずの対応と更に実家の母の付き添いがすべてとなった。
来週の火曜日27日に、最終的な処置の判断を決定するのだが
その日もたまたま自分の休日なので、差支えなかった。
が、その日、仕事の後に、全体の会議が入っていた。
直接の上司に、母の付き添いのことを言って、その会議を欠席することをお願いした。
今までは用事がある限り、強制ではなかった。
ところがその旨を上司がさらに上の上司に伝えると
「じゃ、トモロッシさんが出席できる日に延期しましょう。」と言われてきたと私に伝える。
無能な上司め、と内心思った。
イエスマンと化した直接の上司。
一介のパートに、「個人の用事で会議を延長させた」という無言のプレッシャーを植え付ける。
私は
「11月以降は手術となればいつになるかは病院次第、それに準じたい。」と述べた。
会社側は私の出席できる日と言いながら、単純に11月5日と指定してきている。
もしその日、手術となればさらに会議延期か?
では、11月5日に別のパートの人がどうしても抜けられない案件で欠席となれば延期なのか?
病院側に譲歩してもらうしかないのか。
一度この会社を辞めた理由の1つとして(当時は正社員)
父と母の二人のガン手術の付き添いに(病院は別々)私自身の身体が持たないと思い
そちらを優先したい、というのがあった。
そして
再び、会社から声がかかった時
「両親や義母のことを優先したいので、午後の仕事(会議等)はしない、というのを受け入れるのであれば」
ということでパート希望、それでも人手不足なので
「手伝ってもらうだけで大助かり」となっていたのに、
どんどん仕事が入ってきたりして
これは違う、と最初のころ思っていた。
そのうち直接の上司が異動で変わったことで(今回の上司はイエスマン、と皆理解している)、更に
仕事が増え、不満も増してきた。
それに馴らされたところに、こんな変なプレッシャーがあるとは。
まあ、それはたいして大きな支障ではないんだ。
人生に付き物の小さな不満だ。
母のガンの再発。
半年前の検診では、大丈夫だ、様子を見ましょうということだったが
この半年で、自分の目で見てもわかるほどに
丸い影ができていた。
母は一人で先生の話を聞くことはできない。
内容が分からないんだ。
自分がなぜ、こうして再び、PETやMRIなどの検査を受けているのか把握していない。
その場でわかったようなふりをしていても、実はわかっていない。
母の脳梗塞からの認知症は進行しているように見える。
検査入院のことも、どんなに説明しても(言葉も短くして伝えるが)
なんで入院しているのかわかっていない。
検査後、トイレに行きたいと言われて付き添ったのだが
トイレの後に水を流し
「ちゃんと手を洗ってね」と言ったら、便器の流れる水に手を突っ込んだ母。
「ああ~!ダメ!こっちでしょ、手を洗うところは!」と私。
これにはちょっとショックだった。
あんなにきれい好きな母が便器の水に手を入れるとは。
ただ、母は自分の名前だけは書ける。
元々のきれいな字で。
いろんな書類の本人のサインのところに
80年染み着いた字の美しさが本能的に出てくる。
自分の名前を書いて、と言うと躊躇なく書ける。
これが書けなくなったらおしまいだね、と私。
それに対して
義母は
書類の自分の名前は震えて書く(手が恒常的に震えているわけではない。トモロッシさん、書いてくれ、と言うが
拒否)。
やれることは自分でできるだけやるように、と言っている。
義母に
「うちのお母さん、トイレの水で手を洗った~」と言うと
「あら、まだ私のほうがマシね。」
その義母に
昨夜もミミのことを頼んだ。
どうしても目を離せないので、食事の準備のときは目の行き届くところ(一階の食堂続きの義母の居間へ)に
ミミを連れていく。
一生懸命、ミミに声をかけて、身体をなでて
その間、義母の被害妄想は吹き飛んでいる。
何かに夢中になっていれば、その被害妄想は現れない。
夜、食事後に
ミミを連れて再び二階に上がるとき
「明日も生きていたら、お願いね。」と義母に言う。
それが何日も続いてほしい。
もう、望みはないかもしれないけれど
最期の最期まで、愛情で固めてあげたい、包んであげたい。
声の出せない小さな生き物が、なでてもらって嬉しいと尻尾で表現している。
ゴロゴロも聞こえる。ミミ自身の耳には聞こえないかもしれないが
あなたが喜んでいる、心が落ち着いていると、こちらに伝わっているよ。
今朝も
食餌は、一舐め、二舐めした程度と水飲みだけ。
しかし
自分の寝床からまた何度か起きて
こちらの部屋(二階の居間)まで来ようとしていた。
そうか、こちらに来たいのか。
抱きかかえて
ソファの上に。
餌は拒否。
カイロを下に敷いたが、いつの間にか熱くなったのか少し移動。
仲の悪かったヒカルが同じところに寝ているが
もうヒカルは攻撃しない。
皆、何かを悟っているのか、ミミの行動に干渉しない。
ありがとう、他のネコたち。
君たち、バタバタとはしゃいでいるけれど、いつ、こうなるんだ?
そんなことまで考えてしまう年齢。
他のネコたち、元気であれ。
ギリギリまで元気であれ。
私はまだまだ、君たちの世話に明け暮れたい。