今日は休み。
どんよりした天候であるが
洗濯物を外に干した。
風があるので少しでも水気をとってほしくて。
朝から義母の妄想炸裂である。
朝の食事の準備をしていると
テーブルについて新聞を読んでいた夫に
なにやら言っている。
「あの女にここまでやられて黙って見ているのか!」
「あんたたちが黙っているなら、私にも考えがある!」
「夜中に二階で騒いでしゃべって、いいようにさせている!」などなど・・・・
ずっと1人で夫に向かって不平不満をぶつけていた。
昨日辺りからまたその傾向が出てきたので
今日の私の休みはどうなるだろうと若干憂鬱であった。
昨日、夫はいつもより早く帰宅した。
今日はどのテレビ番組を観ようか、などと話していると
階段の入り口のドアが開いた音、閉めた音が何回も聞こえた。
つまり
義母が、二階で何を話しているのか気になって気になって、開け閉めして
二階の会話を聞いているのである。
そのうち、二階にいた猫たちが一階の廊下に出ていったのに私は気づいて
下に行き
食堂にいた義母に
「なんで、ドアが開いているの?」と尋ねた。
「開けていないよ!ドアが緩んでいるんでしょ!」
と自分の行為を否定。
ま、それ以上追及しなかった。
そんなことがあったので
今日はどうなるのか、と思っていたが
案の定、早朝から一方的な文句。
夜中に二階で誰か騒いでいるらしい。
私たちは早く寝るので、猫たちも寝ているので
二階の物音はしないのだが
義母にとっては、若い女たちが騒いで聴こえるのだという。
それを
「いるわけない」と幾ら夫が否定しても
「いる!」
「いない」
「いる!」の繰り返し。
このやりとりのときは
私は口を出さないようにしている。
口を出したいけれど
夫と私で2対1になるような態勢をとるとますます義母が興奮するので
夫が対応しているときは私はスルーしている。
その逆も然り。
今日はジキルの日か。
どっちがジキルでどっちがハイドか私もわかっていないが。
正直な話。
こういうときの義母は私にとって遠いのである。
遠い。
この姿を見て、哀れ、という感情が湧かない。
こんな姿を見て
可哀相、と思うかもしれない人もいるだろう。
妄想の内容自体、ありえないことだから
認知症の一部と見るだろう。
そうも思うが
人格の大変化と見るか
元々持っていた人格の延長、それの極端化と見るか。
私は後者である。
義母は社交的である。
夫も私もどちらかというと社交的ではない。
誰ともそつがない状態で話せるかというとそうじゃない。
一見無愛想に見えるのが夫も私もそう。
近所の人と話すのもどちらかと言えば苦手なので最低限の付き合いである。
しかし義母はそうじゃない。
いつも話題の中心にいそうな性格である。
だから
近所の人からは
息子想いの良き母、というイメージだろう。
誰よりも息子のことを心配している、というイメージの植え付け。
しかし。
同居した頃の義母。
「路地でとにかく人に会ったら、挨拶すること。」と言われて実行していた私だが
どうも義母は
気に入らない人に対しては強気の姿。
私と義母が路地で歩いて、義母の気に入らない人とすれ違ったとき
私は挨拶をし、相手も挨拶をし、しかし義母は憮然とした表情で挨拶なし。
私は、あれ?と思った。
その人について
「あんなに昔、面倒を見てやったのに、さっぱりこのごろは寄り付かない。」などと
一度否定されたら、何十年も否定し続ける人である。
うちの西隣は昔大きな屋敷であった。
そこを売って、マンション建設になったのだが、古くからの住宅地であった近隣に
マンションが建つことに路地全面で反対し、よく集会の場を設けた。
そのマンションの持ち主は女性で
義母は今も目の敵にして、名前を呼び捨てである。
日照問題や騒音のことを心配したが
それは今は全く問題がない。
マンションの住人とのトラブルは一切ない。
うちとの境の塀も特別立派なものにしてくれたし、近隣の個々の要望にあれこれと答えてくれていた。
そして今、よく義母の口から出る「若い女、男」というのは
隣のマンションの住人を指している。
そもそも、義母の妄想の発端が、この「マンションの住人がうちを覗いている」から
始まった。
私は当初それを信じて、塀の上の手跡とか足跡とかを検証しに行った。この塀をよじ登るには脚立などを利用しないとできない高さである。
それらについてはブログに書いた。
全く騒音もなく、平穏に暮らしているにも拘らず、義母はマンションに突撃し、文句を言いに行ったこともある。
(しかし、オートロックなので、中に入れないので、誰も突撃したことは知らない。)
平穏に暮らしているマンション住人にすれば、言いがかりである。
交番にも行って抗議している。
交番(二箇所)には私もその後行き、義母の事情を話し、今後も来る可能性があるので
様子を見ておくと言われた。
とにかく、一度自分の気に入らない相手になったら、とことん許さないタイプである。
うちの向かいのホテルにもよく抗議の電話をしていた。
「お宅のホテルの食事の作った臭い(におい)がこっちまでやってくる。」と。
これは正常なときの話。
このホテルが建つときも、義父が日照の角度とかを計算して、削らせたらしい。
だから、数十年前から、義母にとってこのホテルも敵である。
最近は専ら隣のマンションが攻撃対象である。
これは、頑固だなあ、これは偏執的だなあ、と若い頃の私は思ったものである。
その頑固さが今になって
こんな形で顕在化してきている。
大変化ではない、もともと潜在していたものが、家の中で大いに開放されているのである。
今日の朝の挑発的な態度は
きっと、何かまた隠して、それがどこにあるのかわからず、盗まれたものを返してこないとイライラしているのだろう。
積極的に
何を盗まれたか(どこに隠したか)を聞く気になれない私である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_en3.gif)
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家庭でこんな状態、職場でも上司のパワハラ的な応対に憤慨している自分。
数日前
職場に蛾が入ってきた。
これは私の出番、と思って布キレを持って蛾を捕まえようとした。
若い女の子が
「キャー、私、虫、ダメなんですよ。」
私は、若い人たちは絶対、虫だめだろうなあと思ったら案の定。
「こうやってね、布で気絶させるのよ。クラクラアっとなったときに捕まえて
外に逃がしてやるのよ。」
「エ~、トモロッシさんて、優しいんですね。虫も殺さないで逃がすなんて。」
「虫にもカエルにも優しい私だが、姑にはねえ~」と返す。
ゲラゲラと笑ってくれる。
カエルの話から鳩の話になった。
何しろ、職場から
鳩のPちゃんが産まれた元の巣の場所が見えるので、それを眺めながら、(当時は深刻な気持ちでいながらも)面白おかしくあの当時の捕獲の話をしたら、更に笑って「トモロッシさんて、笑いの引き出し多い~」と受けていた。
この子、いつも私の話に笑ってくれるのでついつい、私も調子に乗る。
あるとき、
トイレの後に遠くに、白髪の男性が見えた。「社長に似ているなあ。」と思いつつ近づくと社長だった。
そのあとに、食事をしていた女の子たちに
「今、社長に久しぶりに会ったけれど、老けちゃったねえ。」と言った。
「そうですよねえ、最近。」と同調の笑み。
「最初、似ているなあ、でもあんなに老けていないようなあ、と思って見たら、社長だった。私と同じ年なのに。」とさりげなく言ったら、その反応が凄かった。
「マジすかっ!マジ!?マジ!?」と驚き、笑う。
社長と私の年齢が同じ、というのが信じられなかったらしく、マジ?の声が凄かった。
それだけでも、笑いの引き出しが開いたらしい。
職場では全然笑いの場がない。
かつて勤めていた職場は複雑な仕事、人間関係だったけれど
今思い起こすのは
笑いの場面ばかり。ゲラゲラ笑っていることが多かった。
それに比べて、今の職場は、時間が過ぎればすぐに退勤、そもそもいっしょに働く人達とは笑って話すことはない。
それだけ余裕がない。
違う部署のその若い子はコロッコロ笑う。
笑ったあとは楽しい気分で帰宅できる。
そうだ、笑うことが少なくなってきたんだ。
腹の底から笑いたい。
たまに思い出すんだ。
元の職場の人と、若いとき、彼女が悩んでいたときに慰めるために
栗拾いに誘ったことを二人で思い出して「なぜ、栗拾いだったんだろう?」って
笑いが止まらなかったことを。私の夫が提案して、3人で栗拾いに行き、
栗林で黙々と拾ったことを。
おお、そうだ。
彼女ともずっと会っていない。お手紙でも書きましょう。おいしいものを食べに行こう。