人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

「東京藝大ホルン・アンサンブル&吹奏楽」のチケットを買う/西加奈子著「ごはん ぐるり」を読む

2016年04月10日 08時50分45秒 | 日記

10日(日)。昨日は息子の大学の入学式だったので 大学院進学の息子も出席するはずだったのですが、「新学期に向けた研究室の準備が忙しくて出られない」と言って、武道館でなく大学に行きました。したがって、親だけ入学式に出る理由がないのでやめておきました ということで、わが家に来てから560日目を迎え、配線についてご託宣を並べているモコタロです

 

          

          この家は タコ足配線が気になる コードが八本もある  タコ八

 

  閑話休題  

 

コンサート・チケットを買いました 5月1日(日)午後3時から上野の東京藝大奏楽堂で開かれる「ヴィル・サンダースと奏でる響き~ホルンアンサンブル&吹奏楽~」公演です。プログラムは①メンデルスゾーン「真夏の夜の夢」から「夜想曲」、②ブルックナー「交響曲第4番”ロマンティック”」から第4楽章、③ヘス「イーストコーストの風景」、④ホルジンガー「バレエ・サクラ」、⑤グレグソン「ホルン協奏曲」です 出演は、指揮=カールスルーエ音楽大学教授ヴィル・サンダース、演奏=東京藝大ホルンアンサンブル、同ウィンドオーケストラ、ホルン独奏=2013年までN響で演奏した日高剛です

入場料は全席自由で2,000円。早めに行って並ばなければいけません

 

          

 

  も一度、閑話休題  

 

西加奈子著「ごはん ぐるり」(文春文庫)を読み終わりました 西加奈子は1977年にテヘランで生まれ、カイロと大阪で育ったという変わり種です 彼女の作品はこのブログでも何冊かご紹介しましたね。この本は 題名の通り、彼女が経験した食にまつわるエピソードを彼女得意の大阪弁で語っています

子どものころにカイロで食べた玉子かけごはんがいかに美味しかったか、大好きなたこ焼きを大声で「好きやねん」と言えない大阪人としての彼女の葛藤、「いい女」になるための第1歩として挑んだ「ひとり寿司」の結末、理想の初デートはお好み焼き屋か焼き鳥屋だというその理由・・・・など、面白い話題が満載です

 

          

 

関東地方で生まれ育った私にはピンとこなかったけれど「なるほどね」と思ったのは「アメちゃんのDNA」という話です。アメとは飴のことです

「大阪のおばちゃんは、すぐに『アメ、しかもアメちゃんと呼ぶ それをくれる』という性質がある」「大阪のおばちゃんにとって『アメちゃん』は、もはやコミュニケーションツールのひとつになっていると思わざるを得ない

と書いています。そして「私も、アメちゃんを携帯している」と続けます。これが母親から受け継いだDNAです 東京でも、アメでなくてもちょっとしたお菓子を「おひとついかがですか」と言って会話のキッカケの手段にすることはあると思います。ただ、食べ物に「ちゃん」は付けないでしょう 江戸っ子は それを「ちゃんちゃらおかしい」と言います。言わないか

また、「珈琲儀式」というテーマでは、

「朝起きて、最初にすることは、珈琲を淹れることだ 顔を洗うより、歯を磨くより先。珈琲を淹れることは、習慣というよりはむしろ儀式のようになっていて、これをしないとなんとなく落ち着かない

と書いています。コーヒーを珈琲と書くところに彼女のこだわりがあります コーヒー好きの私には良く分かります 読みながら「うんうん 分かる分かる」と頷いている自分に気が付きます

西加奈子特有の温かみのある食のエッセイです。気軽に読める本としてお薦めします

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