24日(日)。昨日は4月に入って3度目の コンサートも映画もない平穏な一日でした 今年は、昨日までコンサートに55回、映画を77本、本を19冊読みましたが、ブログではコンサートと映画の紹介に追われて、読書の感想をアップする機会が減っていることに内心忸怩たる思いがあります 読み終わっているのにブログにアップしていない本が7冊溜まっています。もう 溜まったものではありません 今日からペースを上げていきたいと思います
話は変わりますが、昨日いつもGパンのポケットに入れている万歩計が見当たりません 洗濯したジャージを干そうとすると、何とズボンのポケットからひょっこり出てきました 万歩計、洗濯しちゃったみたい 洗濯機の中で歩数を稼いでいた訳ですね 万歩計君、目の回るような忙しさだったと思います。どうやら私のセンタク・ミスだったようです ということで、わが家に来てから574日目を迎え、明日に希望を見い出すモコタロです
生きていれば そのうちいいこともあるさ オヤツの大盛りとか
閑話休題
昨日、夕食に「豚丼」と「生野菜のサラダ」を作りました 「豚丼」は珍しく大学に登校しないで 家にいた息子のリクエストです。告白すると、すき焼きのタレで焼きました
も一度、閑話休題
今年も「フェスタ サマーミューザ」の熱い季節がやってきます これは7月23日(土)から8月11日(木)まで、ミューザ川崎で開かれるオーケストラを中心とする音楽祭です
4月22日(金)はWeb会員先行発売日だったので、「オーケストラ10公演セット券」を手配しました S席45,000円が33,750円に割引されます 残念ながら、1階席の良い席はミューザ川崎の友の会・会員が先行発売で押さえてしまっていて、2階席しか取れませんでした
ラインアップは下のチラシの通りですが、オーケストラ10公演とは、東響(7/23オープニングと8/11フィナーレの2回)、新日本フィル(7/25)、東京フィル(7/27)、読売日響(7/28)、NHK響(7/30)、東京都響(7/31)、神奈川フィル(8/5)、日本フィル(8/7)、東京シティ・フィル(8/10)です
プログラムを見ると、各オーケストラの この音楽祭に臨むスタンスが分かります
定期演奏会の延長線上で手堅くプログラムを組んでいるのは東京交響楽団、新日本フィル、東京フィル、東京都響、神奈川フィル、日本フィル、東京シティ・フィルの7オーケストラで、このうち音楽監督や首席指揮者クラスを指揮者に迎えるのは東響(ジョナサン・ノット、秋山和慶)、新日本フィル(上岡敏之)、東京フィル(チョン・ミュンフン)、神奈川フィル(川瀬賢太郎)、東京シティ・フィル(飯守泰次郎)の5オーケストラです
一方、ポピュラー路線を採るのは読売日響(ジャズのスタンダード・ナンバー)とNHK響(映画音楽ほか)の2オーケストラです 公共放送や大新聞社をバックに経営基盤が安定しているという点で共通しているのは面白いですね
また、8月6日(土)の「真夏のバッハ」のチケットも手配しました これは松居直美のパイプオルガンと森麻季のソプラノによるコンサートです パイプオルガンだけだったらチケットを買うのに迷ったでしょうが、森麻季のソプラノも聴けるので買うことにしました
またまた、閑話休題
”読書”のペースアップの第1弾です 青柳いづみこ著「ドビュッシーとの散歩」(中公文庫)を読み終わりました 著者はピアニストで文筆家。安川加壽子とピエール・バルビゼに師事。フランス国立マルセイユ音楽院を首席で卒業。今やドビュッシー音楽の演奏・解釈の権威的存在です
この本はドビユッシーのピアノ作品のうち40曲を選び、豊富な知識を背景にそれらの魅力を 散歩するように気軽に語ったエッセイ集です
青柳さんが、一番初めに登場させるのは次のお馴染みの曲です
亜麻色の長い髪を 風が優しくつつむ~
乙女は胸に 白い花束を~
そう、1968年にヴィレッジ・シンガーズが歌ってヒットし、2002年に島谷ひとみがリバイバルでヒットさせた「亜麻色の乙女」です この曲をとっかかりに、ドビュッシーの「前奏曲集第1巻」第8曲の「亜麻色の髪の乙女」の解説に入っていきます この曲の元になったのは、高踏派の詩人ルコント・ド・リールの同名の詩で、ドビュッシーは20歳ごろ、この詩に基づく歌曲を書き、ヴァ二エ夫人という、年上の恋人だった歌姫に捧げているとのことです
青柳さんによると、ドビュッシーは相当の髪フェチだったようです サンソン・フランソワの先生だったイヴォンヌ・ルフェビュールがドビュッシーの前で彼のピアノ曲を弾いたあと 感想を求めると、「ごめんなさい。あなたの髪があまりに美しくてピアノを聴いていませんでした」と告白したというエピソードがあるそうです
このような形で、「沈める寺」「水の精」「西風の見たもの」「月の光」など、ドビュッシーのピアノ曲にまつわる事実やエピソードを紹介していきます。そしてドビュッシーを演奏する喜びを語ります
はっきり言って、この人は文章が非常にうまいです ピアノを弾ける人はもちろんのこと、弾けなくてもピアノ曲に興味のある人は興味深い話題に思わず引き込まれていきます とくに、ドビュッシーを弾く人にとって、この本は演奏のバイブル的な存在になるのではないかと思うほど、いちいち説得力があります 音楽が好きな人にお薦めします