14日(日)。ここだけの話ですが、昨日は私の誕生日でした 夜 娘が「ステーキのエリンギ・舞茸・パプリカ添え」と「オニオン・スープ」を作ってくれました 普段は私が料理をしているので、1年に1回くらいは料理してくれてもいいよね と本人には言わないで ありがたくいただきました
娘が用意してくれたお花を見ながら デザートに FRENCH POUND HOUSE のショートケーキをいただきました 今年は息子が地方勤務で不在なので ホール・ケーキでなくカット・ケーキになりました
ということで、わが家に来てから今日で1472日目を迎え、インターネット交流サイトのフェイスブック(FB)から全世界で約5千万人分の情報が流出したおそれが出ていた問題で、米FB社は12日 最新の調査で約2900万人分の氏名や連絡先などの個人情報が盗まれていたことが分かったと発表した というニュースを見て情報を提供するモコタロです
自分の情報が漏れたかどうかはFB社のヘルプセンターで確認できるそうだよ
来年1月20日(日)午後2時から東京芸術劇場コンサートホールで開かれる新交響楽団第244回演奏会のチケットを取りました ワーグナーの歌劇「トリスタンとイゾルデ」から第1幕への前奏曲、第2幕全曲、第3幕第3場が演奏会形式で上演されます 出演は、トリスタン=二塚直紀、イゾルデ=池田香織、マルケ王=佐藤泰弘、ブランゲーネ=金子美香、クルヴェナール=友清崇、メロート=今尾滋、牧童=宮之原良平、舵取り=小林由樹、管弦楽=新交響楽団、指揮=飯守泰次郎です
昨日、初台の東京オペラシティコンサートホールで東京交響楽団のオペラシティシリーズ第106回演奏会を聴きました プログラムはベートーヴェンの①交響曲第5番ハ短調作品67「運命」、②交響曲第6番ヘ長調作品68「田園」です 指揮は下野竜也です
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770‐1827)の作曲による交響曲第5番と第6番は、1808年12月22日にアン・デア・ウィーン劇場で、ピアノ協奏曲第4番、合唱幻想曲とともに初演されましたが、作品番号が示すように その完成時期もほとんど同じであったと考えられています ひとりの作曲家がまったく異なる性格の二つの作品を同時に書くというのは決して珍しいことではありませんが、両作品とも歴史に残る名曲であるというのは稀有な例だと思います さらに付け加えれば、この2曲にはいくつかの共通点があります。①曲の冒頭が八分休符を伴って開始されること、②当時には珍しいピッコロとトロンボーンが効果的に使われていること、③後半の楽章が続けて演奏されること、などです
オケのメンバーが入場し配置に着きますが、弦は左奥にコントラバス、前に左から第1ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、第2ヴァイオリンという対向配置をとります。コンマスはグレヴ・二キティンです
1曲目は交響曲第5番ハ短調作品67「運命」です この曲は第1楽章「アレグロ・コン・ブリオ」、第2楽章「アンダンテ・コン・モート」、第3楽章「アレグロ」、第4楽章「アレグロ~プレスト」の4楽章から成ります
下野の指揮で第1楽章が開始されます。キビキビした小気味の良いテンポで音楽が進められ、弦も管もアグレッシブに演奏します 中盤でホルンが崩れたのは残念でした それでも第4楽章では立ち直って素晴らしい演奏を展開しました 全体を通して荒絵理子のオーボエが冴えていました 下野は全体的に速めのテンポで押し切りましたが、それはそうだろうと思います。4つの楽章のうち3つが「アレグロ」なのですから ベートーヴェンの時代のアレグロと現代のアレグロは速さが違うのではないか と思いますが、その当時生きていた人が今 存在しないので誰も再現出来ないのが残念です いずれにしても、下野✕東響による第5番は超高速旅客機時代の演奏だったのではないか、と思います
プログラム後半は交響曲第6番ヘ長調作品68「田園」です この曲は第1楽章「アレグロ・マ・ノン・トロッポ(田舎に着いた時の愉快な気分のめざめ)」、第2楽章「アンダンテ・モルト・モッソ(小川のほとりの情景)」、第3楽章「アレグロ(田舎の人々の楽しいつどい)」、第4楽章「アレグロ(雷鳴と嵐)」、第5楽章「アレグレット(牧人の歌ー嵐の後の喜びと感謝)」の5楽章からなります ベートーヴェンはこの曲に「田園交響曲」と標題を付けた上で、上記の通り各楽章に標題を付けていますが、「絵画的というよりは、むしろ感情の表出」であると語っています とは言えこの曲は 後のベルリオーズをはじめとするロマン派の標題音楽の先駆をなす作品であることに違いはありません
下野は中庸なテンポで第1楽章を開始しましたが、第2楽章に入るとかなりテンポを落とし、各楽器に思う存分歌わせます オーボエの荒絵理子、フルートの相澤政宏、ファゴットの福井蔵、クラリネットのエマニュエル・ヌヴ―の演奏が素晴らしい 続けて演奏される第3楽章から第5楽章までの中では、第4楽章で畳みかけるように演奏したかと思うと、第5楽章に入ると極端にテンポを落とし、嵐の後の喜びと感謝の気持ちをかみしめるかのように各楽器に歌わせます 全体を通して、下野特有のメリハリを付けた演奏だったと思います
満場の拍手の中 カーテンコールが繰り返され、下野が客席に向かって「今日は、数あるコンサートの中からお越しいただきありがとうございました(会場から)。アンコールに1曲だけ、ベートーヴェンの悲愴ソナタを演奏します」とアナウンスして、「ピアノ・ソナタ第8番ハ短調作品13『悲愴』」の第2楽章「アダージョ・カンタービレ」(野本洋介編曲)を演奏し、再度大きな拍手を受けました
東響のオペラシティシリーズでオーケストラによりアンコールが演奏されるのは珍しいケースだと思います しかも、メインの曲目と同じ作曲家によるピアノ曲の編曲版を演奏するとは、やっぱり下野竜也という指揮者は一筋縄ではいかないな、と思いました