人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

スコリモフスキ監督「早春」、ベルトリッチ監督「暗殺のオペラ」を観る ~ ヴェルディ「リゴレット」の音楽が流れる ~ 早稲田松竹

2018年10月30日 07時25分04秒 | 日記

30日(火)。わが家に来てから今日で1488日目を迎え、ハロウィーン直前の週末になった27日深夜から28日未明にかけて、東京・渋谷では仮装した人たちが集まり ゴミクズを放置したり 軽トラックが横転されるなどトラブルが相次いだ というニュースを見て不届き者に警告するモコタロです

 

     

                 サッカーのサポーターのようにゴミは持ち帰りましょう 放置する人はクズです

 

         

 

昨日、夕食に「牛肉と玉ねぎの甘辛炒め」と「トマトとレタスのスープ」を作りました 「牛肉~」は醤油などの調味料と片栗粉に牛肉を漬けこんでからフライパンで焼くのですが、いつも肉が焦げ付いてしまいます 片栗粉が原因だと思いますが、何とかならないものか、と作るたびに思います

 

     

 

         

 

昨日、早稲田松竹で「早春」と「暗殺のオペラ」の2本立てを観ました

「早春」はイエジ―・スコリモフスキ監督・脚本による1970年イギリス・西ドイツ映画(2018年デジタルリマスター版・92分)です

ロンドンの公衆浴場で働き始めた15歳のマイク(ジョン・モルダー=ブラウン)は、そこで働く年上の女性スーザン(ジェーン・アッシャー)に惹かれていく しかし、婚約者がいながら別の年上男性とも付き合う彼女の奔放な生活を知り、実らぬ思いを募らせたマイクの行動は徐々にエスカレートしていき、悲劇的な結末へと突き進んでいく

 

     

 

何事も未経験であるがゆえに、身近な年上の女性スーザンに付きまとう15歳の”未成年”マイクをジョン・モルダー=ブラウンが滑稽ながらも魅力的に演じています そんな迷惑な少年を軽くあしらうお姉さんジェーン・アッシャー演じるスーザンも魅力的です

可笑しかったのは、スーザンと婚約者が映画館に入ると、マイクは年齢をごまかして入館し二人のすぐ後ろの席で”18歳未満お断り”の映画を観るのですが、その時の映画のBGMがワーグナーの「ワルキューレの騎行」だったのです 成人映画にワーグナーは結びつかないので、思わずのけ反りました

 

     

 

         

 

「暗殺のオペラ」はベルナルド・ベルトリッチ監督・脚本による1970年イタリア映画(2018年デジタルリマスター版・99分)です

ムッソリーニ政権下、ファシストによって暗殺された父親の死の真相を探るべく、アトス(ジュリオ・ブロージ・父と二役)は北イタリアのとある田舎町を訪れる この町では 父親はレジスタンの英雄的存在になっており、当時のレジスタンの生き残りの3人の関係者に話を聞くと謎は少しずつ解明していくが、アトスが予想もしない意外な事実が明らかにされる

 

     

 

この映画はラテン・アメリカ文学の奇才ホルヘ・ルイス・ボルヘス「伝奇集」に収められている「裏切り者と英雄のテーマ」を原作としています

「暗殺のオペラ」の”オペラ”はヴェルディの「リゴレット」を指しています つまり、アトスの父親はオペラ劇場で「リゴレット」を観劇中に背中から銃撃されて死んだ、という設定になっているのです 劇中「リゴレット」の「序曲」や、第2幕のリゴレットとジルダの二重唱「おれたちは同じだ」などが流れます

「そうか、犯人は複数いたのか」と思いきや、とんでもないどんでん返しが待っています。そこが、この映画が名作として残っている根拠だと思います

 

     

コメント
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