人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

相場英雄著「不発弾」を読む~バブル経済期に活躍したフリーランス証券マンの暗躍物語 / Koki が新聞広告に登場~新聞週間キャンペーン / 11月23日はコメ二ケーションの日?~久々の路上考現学

2018年10月16日 07時20分43秒 | 日記

16日(火)。昨日 朝刊を読んでいたら 若い女性の顔写真アップの全面広告が目に飛び込んできて「なんだ これは 」と思いました    紙面の右上にはひらがな一文字とナンバー(朝日は「な」No.31 、日経は「よ」No.29 )が表示され、紙面の左下には「#にほんをつなげ74 10月15日からは新聞週間」とあり、その右側に「朝日新聞✕日本新聞協会」(日経はNIKKEI✕日本新聞協会)と表示されています  

この全面広告は日本新聞協会による新聞週間にちなんだ広告で、15日に協会加盟社のうち全国の74紙に掲載されたそうです ナンバーの順番通りに文字をつなぐと、1つのメッセージになるとのことです ネットの情報によると、写真の女性は俳優・木村拓哉と歌手・工藤静香の次女でモデルの Koki とのこと。子機・・ 古記・・ 古希・・ ???  テレビも週刊誌も見ない私にはまったく分かりません

かつてこういう仕事に携わってきた立場から、このような試みが読者、特に若者層の新聞離れを少しでも食い止める手段になればいいと思います

ということで、わが家に来てから今日で1474日目を迎え、トランプ米大統領が14日放送の米CBSのインタビューで、マティス米国防長官の交代について「可能性はある」としたうえで「彼は民主党員みたいだ」と不満も述べた というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

       「小学5,6年生並みだ」と 本当のことを言われたのを根に持っているんだろうな

       ヘイリー氏に続きマティス氏が政権を去るとトランプに物言う良心がいなくなる

                

         

 

昨日、夕食に「赤魚の粕漬け焼き」「マグロの山掛け」「アサリの味噌汁」を作りました 週に1度は魚をメインにしないとね   お酒は息子の山形・鶴岡みやげ「ささの舞」です これからはビールに代わって日本酒がメインになりそうです

 

     

 

          

 

久しぶりに「路上考現学」です 近所のお米屋さんで下の掲示を発見しました

 

     

 

しかし、なんで11月23日がコメ二ケーションの日なのでしょうか 

「Wikipedia」によると、11月23日は新嘗祭(にいなめさい) つまり収穫祭で、天皇が五穀の新穀を天神地祇に勧め、また、自らもこれを食して、その年の収穫に感謝する という行事です   お米に関係があったのですね。現在 11月23日は「国民の祝日に関する法律」により「勤労感謝の日」として国民の祝日となっています

正直言って、ギャグが「HAVE  A  RICE  DAY!」と「コメ二ケーション」のどちらか一つだったら、あえてここに取り上げるまでもありませんでした ダブル・パンチが効いていたから良かったのです さらに中央の絵柄は祝日の際に掲げる日本国旗を型取っており、日の丸の代わりに茶碗に盛ったご飯が 赤色で描かれているのも よく考えたなと思います こういうギャグは米国では出来ません

 

         

 

相場英雄著「不発弾」(新潮文庫)を読み終わりました 相場英雄は1967年新潟県生まれ。1989年に時事通信社に入社。2005年に「デフォルト 債務不履行」でダイヤモンド経済小説大賞を受賞してデビュー 2012年にBSE問題を題材にした「震える牛」が大ベストセラーとなり、その後、「血の轍」「ナンバー」「トラップ」などを発表し話題を呼んだ

 

     

 

大手電機メーカーの三田電機は巨額の「不適切会計」を発表する。捜査二課管理官の小堀秀明は、巨額の粉飾決算が明らかになった三田電機が「不適切会計」という言葉を使って問題を矮小化している点に疑問を抱く 調査に当たった第三者委員会が何かを隠していると疑い、背後に巨大な問題が潜んでいると確信する 小堀は、その背後に金融コンサルタント・古賀遼の存在があることを突き止める。古賀は貧しい炭鉱町の暮らしから妹を救うため、場立ち要員として証券会社に就職し、狂乱バブルの経済状況の中、先輩の助言と己の才覚で証券界をのし上がり、フリーランスになって大企業が抱えた「不良債権=不発弾」を処理する特殊な仕事に手を染めていく その間、彼は過去に自分の家族を貶めた男に復讐を遂げる

 

     

 

この小説の舞台となる三田電機が日本を代表する大手電機メーカー東芝であることは容易に想像がつきます 当初、東芝は過去の決算数値の誤りについて、あたかもケアレスミスであるかのような「不適切会計」という言葉を使い、「粉飾決算」や「不正会計」という言葉を避けていました

この本を読むと、1980年代後半から90年代前半にかけての「バブル景気」の中で、証券界や経済界が”金余り”を背景に、「仕組み債」に代表される様々な危うい仕掛けを作り活用していたかが良く分かります そういう意味でも、この本は興味深いものがあります 社会派エンターテインメント小説としてお薦めします

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