人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

中山七里「悪徳の輪舞曲(ロンド)」を読む ~ 自殺か? 自殺に見せかけた殺人か? またしても見事などんでん返しが待っている / 池袋で18日夜に無料野外コンサート ~ コバケン出場

2019年12月15日 07時21分54秒 | 日記

15日(日)。わが家に来てから今日で1903日目を迎え、米野党・民主党指導部がトランプ大統領の弾劾決議案を来週にも下院本会議で採決する方向で調整している中、ペロシ下院議長がツイッターで「かつての共和党の下院議員は(合衆国憲法を守る)宣誓の意味を理解していた。いまの共和党議員もそうしたらどうか」と書き込んだが、トランプ氏は「緊急時に使われる弾劾訴追という手段が使われるのはひどい。米国民はうんざりしている」と記者団に語った というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

      うんざりしているのは トランプの自己チュー政治に振り回されている全世界だよ

     

         

 

豊島区の広報紙「広報としま」最新号によると、18日(水)午後6時半から池袋駅西口公園野外劇場(グローバルリング)で、豊島区主催の野外コンサートが開かれます 当日は小林研一郎が指揮し、豊島区管弦楽団がヴェルディ「アイーダ」から凱旋行進曲他を演奏するほか、区内の中学生らによる演奏もあるそうです ”炎のコバケン”を人寄せパンダみたいに利用して良いのか?と思うけれど、良いのでしょう。クラシック音楽を広めるためには コンサートは野外だけに入場無料で、直接会場に行けば聴けるとのこと 会場は東京芸術劇場のすぐ前です。皆さん、気軽に聴きに出かけましょう

 

         

 

中山七里著「悪徳の輪舞曲(ロンド)」(講談社文庫)を読み終わりました 中山七里の作品は文庫化されるたびに購入し、このブログでご紹介してきました 中山七里は1961年、岐阜県生まれ。「さよならドビュッシー」で第8回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、1010年にデビュー その後、「おやすみラフマニノフ」「いつまでもショパン」「どこかでベートーヴェン」など クラシック作曲家タイトル・シリーズを発表する一方、2011年に刊行した「贖罪の奏鳴曲(ソナタ)」を皮切りに「追憶の夜想曲(ノクターン)」「恩讐の鎮魂曲(レクイエム)」といったタイトルによる、悪徳弁護士・御子柴礼司シリーズを展開してきました 「悪徳の輪舞曲」は同シリーズの第4作です

 

     

 

高い報酬を得るためなら手段を選ばない悪徳弁護士・御子柴礼司の事務所に、妹の梓が30年ぶりに現れる 梓の依頼は、旦那殺しの容疑で逮捕されたという母・郁美の弁護だった 御子柴礼司は30年前の14歳の時に、幼女を殺害して身体の部位を幼稚園の玄関や神社の賽銭箱の上に放置するという猟奇殺人事件を起こし、”死体配達人”の悪名で恐れられた過去を持っていた 妹の梓も母親の郁美も加害者家族として世間から迫害される日々を送ったことから、本名の園部信一郎から名前を変えて弁護士として活動する御子柴礼司には恨みを抱いていた しかし、梓はその憎き兄に母親の弁護を引き受けて欲しいと頼んできたのだった。逮捕された郁美の容疑は、再婚相手の夫を自殺に見せかけて殺害し、生命保険金を入手したというものだった 御子柴は母親と接見し事情を訊き 裁判に臨むが、判決が下された後になって、郁美は御子柴に意外な事実を告白する

どの作品を読んでも、最後の最後には「してやられた!」感が半端なく押し寄せてきます   30年前の事件の後、父親は「世間に顔向けができない」として自殺を図っていますが、自殺の方法が今回と酷似しており、その時にも夫に保険金が掛けられていたことから、御子柴は「母親は”自殺”と主張しているが、本当は自殺に見せかけて殺したのではないか? 前回も今回も。母子二代にわたる殺人者になるのか?」と疑いを持ちます その疑問に対する回答が判決後の郁美の告白に表れています 今回も、見事に してやられました

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