24日(火)。わが家に来てから今日で1912日目を迎え、韓国東部地方検察庁は23日、ユ・ジェス釜山市前副市長の収賄事件をもみ消した職権乱用の容疑でチョ・グク前法相の逮捕状を請求したというニュースを見て感想を述べるモコタロです
証拠の名簿をシュレッダーにかけたりしてる日本政府だって 他人事じゃないよね
昨日、夕食に「野菜と挽肉のドライカレー」を作りました 何度も作った私の定番料理です。とても美味しかったです
昨日、池袋の新文芸坐で「荒野の誓い」と「パピヨン」の2本立てを観ました
「荒野の誓い」はスコット・クーパー監督による2017年アメリカ映画(135分)です
舞台は1892年、産業革命により急速に開拓地や街へと変貌を遂げつつあるアメリカ・ニューメキシコ州。インディアンとの戦いの英雄となり、現在は看守を務めるジョン・ブロッカー(クリスチャン・ベール)は、かつての宿敵だったシャイアン族の酋長イエロー・ホークと彼の家族をモンタナ州の彼の生地へ護送する任務を与えられる 道中、コマンチ族の虐殺によって家族を失った過去を持つロザリー(ロザムンド・パイク)と出会い、彼女も旅に加わることになる 一行は何とか厳しい辺境地を乗り越えたが、ある地点でお互いの協力なくしては生き残れない危機的な状況に追い込まれる ジョンは酋長の鎖を解き、コマンチ族の襲撃に対抗する。そしてモンタナ州の酋長の生地に到達するが、土地の所有を主張する白人が立ちはだかる
「西部劇」と言えば、ジョン・ウェインの数々の名画を思い出しますが、ヒーローは決して涙を流すことはありません ヒーローはあくまでも強くなくてはならないからです しかし、この映画の主人公ジョーは、仲間を失うとすぐに涙を流し、弱い面をさらけ出します ある意味、人間的なヒーローを描いています。彼は過去に何人ものインディアンを殺して英雄的な存在になっていますが、彼は「それが仕事(任務)だから」と言い切ります スコット・クーパー監督は、「軍隊はいつも時代も『それが仕事(任務)だから』敵を殺すのだ」と言いたのかも知れません。殺したくて殺しているのではない。仕事だから殺しているのだと。その思考がベトナム戦争に繋がり、イラク戦争に繋がっているのではないかと
ジョンとの別れを惜しむロザリーを乗せた蒸気機関車が駅を離れて行こうとするとき、ジョンは反対の方向に歩き出します。「それって、カッコよすぎじゃないか」と思っていると、彼は向きを変え汽車に乗り込みます。このラストシーンは素晴らしい 何人も死人が出て後味が悪い雰囲気のまま終わるのではなく、未来に希望を繋げました
「パピヨン」はマイケル・ノア―監督による2017年アメリカ・セルビア・モンテネグロ・マルタ合作映画(133分)です
胸元に蝶の刺青をしていることから「パピヨン」と呼ばれる金庫破りの男(チャーリー・ハナム)は、身に覚えのない殺人の罪で終身刑を言い渡され、南米ギアナの絶海の孤島にある刑務所に投獄される 苛酷な強制労働と横暴な看守たちからゴミのように扱われる毎日を送るうち、パピヨンは脱獄を決意する 彼は、紙幣を偽造した罪で逮捕された男ルイ・ドガ(ラミ・マレック)に目を付け、ルイを守ることと引き換えに逃亡資金を稼ごうとする やがて二人はお互いになくてはならない存在になっていく パピヨンは脱獄をしては捕まり、独房に監禁され、また脱走をしては捕まる しかし、彼はついに海への脱出に成功する
この作品は、作家アンリ・シャリエールが無実の罪で投獄された実体験をもとに、13年間の脱獄劇を執筆した小説をもとに映画化したものです
「パピヨン」と言えば、主人公をスティーブ・マックイーンが、ルイをダスティン・ホフマンが演じた1973年製作のオリジナル映画を思い浮かべます あの映画で忘れられないのは、牢獄に閉じ込められたパピヨンが、食べるものに困り、獄中にいたサソリを殺して食べるシーンです あれは鮮烈でした 今回の映画では、ゴキブリが這いまわるシーンはありましたが、食べるシーンはありませんでした 虫はたんぱく質が豊富だそうですね
よくよく考えてみると、パピヨンとルイの信頼関係がなければパピヨンの最後の脱獄劇の成功はなかったのだと思います それにしても、13年もの間、投獄されては脱獄することを繰り返した根性には頭が上がりません 「無実の罪で不当に投獄された」ことに対する強い怒りがあったからこそ、「絶対に生き残って 生きたいように生きてやる」という強い意志が続いたのだと思います