18日(水)。昨日午前、池袋に買い物に出たのですが、行きつけの喫茶店でコーヒーを飲んでいたら、マスカーニの歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」の「間奏曲」が流れてきました つくづく良い曲だと思います 午後、コンサートのチケットを買うため上野の東京文化会館に行ったのですが、何と保守のため休館でした 月曜が定休日であることは知っていたのですが、保守のための休館日があることは初めて知りました ところで、JR上野駅のホームに流れる列車出発時のチャイムがワーグナーの「ニュルンベルクのマイスタージンガー」の「前奏曲」になっていました 去年の今ごろはプッチーニの「トゥーランドット」の「誰も寝てはならぬ」だったのを思い出します これは「オペラ夏の祭典」(東京文化会館、新国立劇場ほかの共同企画:6月開催)で上演されるオペラのPRを兼ねて流されているものです
ということで、わが家に来てから今日で1906日目を迎え、萩生田光一文部科学相は17日、2020年度から始まる大学入学テストで導入される国語と数学の記述式問題について、「導入見送りを判断した」と記者会見で表明した というニュースを見て感想を述べるモコタロです
採点者が1人なら 正誤について不公平感が出ないけど そういう訳にはいかないし
昨日の夕食は、勝浦市のS君が送ってくれた「あこう鯛」を煮つけ、「具だくさん味噌汁」を作り、買ってきた「鯛の刺身」とともに食べました お酒はもちろん日本酒の熱燗です
本を7冊買いました 1冊目は柚月裕子著「あしたの君へ」(文春文庫)です これについては、下に感想を書きましたので ご覧ください
2冊目は西加奈子著「 i アイ」(ポプラ文庫)です
3冊目は諸井誠著「クラシック名曲の条件」(講談社学術文庫)です
4冊目は許光俊著「オペラ入門」(講談社現代新書)です
5,6冊目はジェフリー・ディーヴァ―著「煽動者(上下)」(文春文庫)です
7冊目は武田博幸著「古典つまみ読み~古文の中の自由人たち」(平凡社新書)です
いずれも読み終わり次第、このブログでご紹介していきます 12月中に上記のうち6冊を読めば今年の年間目標である65冊を達成します 頑張らなくっちゃ
さっそく、柚月裕子著「あしたの君へ」(文春文庫)を読み終わりました 柚月裕子は1968年岩手県生まれ。2008年「臨床真理」で第7回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞しデビュー 2013年「検事の本懐」で第15回大藪春彦賞を、2016年「孤狼の血」で第69回日本推理作家協会賞を受賞しています このブログでは「朽ちないサクラ」「ウツボカズラの甘い息」「慈雨」など、文庫化されるたびにご紹介してきました
この小説は、少年事件や離婚問題の背景を調査し解決に導く「家庭裁判所調査官補」の研修の一環として、九州の福森家裁に配属された望月大地の奮闘ぶりを描いています 次の5つの物語から構成されています
第1話「背負う者(17歳 友里)」:ネットカフェで母親と妹と暮らす少女はなぜ窃盗を犯したのか、その真相を探ります
第2話「抱かれる者(16歳 潤)」:進学校に通う男子高校生のストーカー行為の本当の原因を探ります
第3話「縋(すが)る者(23歳 理沙)」:資産家に嫁いだが、夫からDVを受け離婚を決意する女性の心理を探ります
第4話「責める者(35歳 可南子)」:嫁ぎ先でのモラハラを訴え、離婚調停を求める主婦の心理を探ります
第5話「迷う者(10歳 悠真)」:親権を争う夫婦とその息子のそれぞれの立場や考えを探ります
どの物語も、なかなか心を開かない人物を相手にして、先輩調査官のアドヴァイスを受けながら、目の前の問題を解決するために悩み、そして行動に移す主人公の真摯な姿が清々しく描かれています 読んでいて感じるのは、社会的には未熟な若き調査官補や、それぞれの物語の主人公たちに向ける著者の温かい眼差しです
この本を読んで、家庭裁判所には「家庭裁判所調査官」がいて、調査官になるためには「調査官補」という立場で実地研修を受ける必要があることがよく分かりました ただ、彼らのお世話になることは避けたいと思います