17日(火)。大学時代の友人で千葉県勝浦市在住のS君からアジ、サバ、サンマ、あこう鯛が箱一杯送られてきました わが家は肉食中心なので、魚を夕食のローテーションに入れる上で助かります
持つべきものは友だちです。S君ありがとう
ということで、わが家に来てから今日で1905日目を迎え、中国がウイグル族に対して使っている顔認証など人工知能を駆使した監視技術を60カ国以上に輸出していることが米シンクタンクなどの調査で15日までに分かった というニュースを見て感想を述べるモコタロです
さすがは資本主義的社会主義国家だ! 国民を監視する技術は超一流みたいだね
昨日の夕食は、娘のリクエストで「ビスク鍋」を作りました 「トマト+エビ」ベースの、鶏と野菜の煮込み料理で、チーズをかけて食べるのですが、とても簡単で美味しいです
来年3月31日(火)午後7時から東京文化会館大ホールで開かれる「オーケストラの日」コンサートのチケットを取りました プログラムは①ベートーヴェン「交響曲第7番」、②チャイコフスキー「眠りの森の美女」よりワルツ、③ドヴォルザーク「スラブ舞曲集」より、④バーンスタイン「ウェストサイド物語」より「シンフォニック・ダンス」です
演奏は管弦楽=オーケストラの日祝祭管弦楽団、指揮=角田鋼亮です
昨夜、サントリーホールで東京都交響楽団の第894回定期演奏会(B定期)を聴きました プログラムはマーラー「交響曲第6番イ短調」です
指揮は都響首席客員指揮者アラン・ギルバートです
グスタフ・マーラー(1860-1911)の「交響曲第6番イ短調”悲劇的”」は1903年から1905年にかけて作曲(1906年改訂)されました マーラーは交響曲第2番から第4番までの3曲は「歌」入りの作品を作りましたが、第5番から第7番までの3曲は器楽だけの絶対音楽を作曲しました
アルマと結婚し長女が誕生したのが1902年、次女の誕生が1904年なので、この第6交響曲を作曲している時は公私ともに乗りに乗っていた時期だったと言っても過言ではないでしょう
この曲は第1楽章「アレグロ・エネルジーコ、マ・ノン・トロッポ」、第2楽章「アンダンテ・モデラート」、第3楽章「スケルツォ:重々しく」、第4楽章「フィナーレ:ソステヌート~アレグロ・モデラート~アレグロ・エネルジーコ」の4楽章から成ります
と書きましたが、私がこれまでライブやCDで聴いてきた演奏は、第2楽章が「スケルツォ」で、第3楽章が「アンダンテ」という順番になっていました これは国際グスタフ・マーラー協会の「全集版」による順番です
今回、なぜギルバートが「アンダンテ―スケルツォ」の順にしたのかは不明です
オケは左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスという いつもの都響の編成。コンマスは矢部達哉です
指揮をとるアラン・ギルバートは、2017年まで8シーズンにわたりニューヨーク・フィル音楽監督を務めました 現在は都響首席客員指揮者のほか、NDRエルプフィル首席指揮者、ロイヤル・ストックホルム・フィル桂冠指揮者、ジュリアード音楽院指揮・オーケストラ科ディレクターを務めています
ギルバートの指揮で第1楽章が決然とした”行進曲”で開始されます テンポはやや速めの現代的な演奏です。オーボエ、クラリネットは時にベルアップ奏法を見せます
ギルバートはテンポを自在に動かし、歌わせるところはテンポを落としてじっくり歌わせ、速いパッセージではオケを煽り立てます
第2楽章ではオーボエ、コーラングレの演奏が素晴らしい
そして弦楽器の渾身のアンサンブルが美しい
第3楽章では金管楽器の咆哮と打楽器の決然とした演奏が冴えわたりました
第4楽章では、再びオーボエ、クラリネットがベルアップ奏法を見せ、ホルン奏者の後方にスタンバイした打楽器奏者により、ハンマーが時間差を置いて3度打ち下ろされました
私がこれまで聴いてきた演奏はほとんど例外なく2度でした
マーラーはこの曲の初演の練習過程で3度あったハンマーの打撃を2度に減らしているのです
ギルバートがなぜ3度の打撃を選んだのか不明ですが、ギルバートもタクトをとったニューヨーク・フィルの常任指揮者として長年にわたり君臨したレナード・バーンスタインが「3度」打たせていることと関係あるかも知れません
ところで、この作品は「悲劇的」というサブ・タイトルが付いています これは初演時に付されていたと言われていますが、マーラー自身が付けたものかどうかは不明です
おそらく第1楽章冒頭の行進曲がまるで「死への行進曲」であるかのように響くのと、第4楽章のハンマーが「悲劇的な運命の打撃」を思わせるからではないかと思います
この曲を聴くたびに思うのは、公私ともに絶頂期にあって、なぜこのような絶望的で悲劇的な曲を書いたのか、ということです マーラーはこの交響曲の中で、ほとんど同時に「愛と死を見つめて」いるかのようです
【訂正】
文中、第2楽章「スケルツォ」、第3楽章「アンダンテ」が国際グスタフ・マーラー協会の「全集版」による順番である旨書きましたが、現在 同協会は第2楽章「アンダンテ」、第3楽章「スケルツォ」という見解を採っているようです。ともさん からご指摘をいただき、改めて調べたところ指摘の通りだったことが判明しました。当初、当たった資料が古かったようです。なお、私は2018年録音のテオドール・クルレンティス指揮ムジカエテルナのCDを愛聴していますが、第2楽章「スケルツォ」、第3楽章「アンダンテ」の順となっています。ご指摘いただいたともさんにあらためてお礼を申し上げます