人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

コンサートの入場制限19日にも緩和へ ~ 朝日の記事から / ギャヴィン・フッド監督「オフィシャル・シークレット」を観る ~ イラク戦争に関する国家の陰謀を暴く勇敢な女性の実話

2020年09月10日 07時17分42秒 | 日記

10日(木)。昨日の朝日新聞朝刊第1面に「イベント制限  19日にも緩和 政府検討 5000人・定員50%以内 見直し」という見出しの記事が載っていました 超訳すると、

「政府は8日、新型コロナウイルス感染症対策で8月末までとしているイベントの開催制限を緩和する検討に入った 11日にも開く政府の分科会で専門家らの理解を得られれば、4連休初日の19日ごろから、前倒しで緩和したい考えだ 現在①参加者の人数上限は5000人、②屋内イベントは施設定員の50%以内となっているが、一定の条件の下で緩和する ①では、10000人かそれ以上に引き上げることで調整中。②については、スーパーコンピューターによる飛沫の飛散の仕方に関する解析結果などを踏まえ、観客が大声を出す場面が少なく、飛沫が飛散する恐れが小さいクラシック音楽のコンサートや、能・歌舞伎など古典芸能のイベントなどを対象に、50%以内の制限をなくす方向で検討している イベントで大きなクラスターが発生していないことや、イベント業界で採算が取りづらい状況が続いていることを考慮した

素晴らしいニュースです この方向で検討して実施に持って行ってほしいと思います

ということで、わが家に来てから今日で2170日目を迎え、トランプ米政権が11月の大統領選を視野に入れて迅速な新型コロナウイルスのワクチン開発を後押ししていることを受けて、米食品医薬品局は治験終了前に条件付きで投与を認める「緊急使用許可」を検討しているが、欧米の製薬会社9社は8日、安全を最優先するとの共同声明を発表し、効果が確認されるまでは当局に承認を認めないことも申し合わせた  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     トランプは大統領選を優位に戦うため 何が何でもワクチン完成の実績がほしいんだ

 

         

 

昨日、夕食に「野菜とひき肉のドライカレー」を作りました 娘も私も大好きなので2週間に1度は作りますが、美味しくて癖になります

 

     

 

         

 

11月14日(土)午後2時から北とぴあ「つつじホール」で開かれる「ベートーヴェン、交響曲前夜。ピリオド楽器によるベートーヴェンの『夜明け』~初期の室内楽」のチケットを取りました プログラムはベートーヴェン①「七重奏曲」、②歌曲「アデライーデ」「優しき歌」、③「チェロ・ソナタ第1番」、④ピアノソナタ第20番です 演奏は「オルケストル・アヴァン=ギャルド」有志で、音楽監督/バス=渡辺祐介、ヴァイオリン=原田陽、ヴィオラ=廣海史帆、チェロ=山本徹、コントラバス=布施砂丘彦、クラリネット=満江菜穂子、ファゴット=岡本正之、ホルン=藤田麻理絵、フォルテピアノ=川口成彦です

 

     

     

 

         

 

昨日、TOHOシネマズ  シャンテでギャヴィン・フッド監督による2018年製作イギリス映画「オフィシャル・シークレット」(112分)を観ました

2001年9月11日に同時多発テロ事件が発生して以来、米政府はテロへの報復感情からイラクのフセイン大統領が大量破壊兵器を開発していると喧伝し、イラク戦争開戦に向けてあらゆる手段を講じていた 2003年、米国と共同歩調を取る英国の諜報機関GCHQ(政府通信本部)に勤務するキャサリン・ガン(キーラ・ナイトレイ)はある日、米国の諜報機関NSA(国家安全保障局)から、驚くべきメールを受け取る 米英両国が国連安保理でイラクに対する軍事制裁を決議しようとしていたが、そのためには非常任理事国からも賛成票を集める必要があった。アメリカはイギリスの諜報機関の力を借りて、非常任理事国の動向を把握すべく通信を傍受していたのだった。イラク戦争を不当な戦争だと認識していたキャサリンは、違法な工作活動を促すメールの内容に強い憤りを感じ、反政府活動家の友人を通じてメールを新聞社にリークすることを決心する 2週間後、オブザーバー紙の記者マーティン・ブライト(マット・スミス)によりメールの内容が記事化される。GCHQ内部での犯人捜しが激しくなり、同僚たちが疑われることに痛みを感じたキャサリンは自分がリークしたことを名乗り出る。しかし、彼女の危険な賭けも虚しく、イラク戦争は開戦し、キャサリンは公務秘密法違反で起訴されてしまう キャサリンを救うべく弁護士エマーソン(レイフ・ファインズ)らが立ち上がる いよいよ裁判になるが、検察側から思いもよらない驚きの論告がなされる

 

     

 

この映画はイラク戦争開戦前夜に英米両政府を揺るがせた「キャサリン・ガン事件」を、実話に基づいて映画化した作品です

米国のNSA(国家安全保障局)から英国のGCHQ(政府通信本部)に届いたメールは、キャサリンだけでなく、彼女が所属する部門の全員に送信されていましたが、ほとんどが何の疑問も抱かず”仕事”と割り切って事務的に処理しようとしていた中で、唯一キャサリンだけが「何の証拠もないまま戦争が始まったら、イラクの市民や子どもたちが犠牲になる」と危機感を抱き、世論の力を借りてアメリカの陰謀を暴き 戦争を止めようとして新聞社にメールをリークしたのです    諜報機関の一職員とはいえ、一人の個人が自らの社会的身分の喪失を覚悟しながら「国民の利益」のために国家を相手に闘ったという意味では大きな意味を持っています キャサリンと弁護士との次のようなやり取りが、キャサリンの立ち位置を明確に表しています

弁護士「君は誰に仕えているのかね? 政府のGCHQ(政府通信本部)かな?」

キャサリン「いいえ、私が仕えているのは英国の国民です。政府(政権)は変わりますから」

政府の職員は「政府の下僕」ではなく、「国民の公僕」であることを明言しています この言葉をそっくりそのまま、モリ・カケ・桜問題等で首相や政権与党に忖度し公文書を改ざんした公務員のトップや、その忖度を受けながら責任をすべて公務員に押し付けて平然と生き延びている政治家たちに聞かせてやりたいと思います

この映画は「政府 対 個人」の闘いをテーマにしていますが、参考までに、「政府 対 新聞」の闘いをテーマにした映画をご紹介します

最初は「ニクソン政権 対 ワシントン・ポスト」をテーマにした「大統領の陰謀」(アラン・バクラ監督・1976年 アメリカ映画)です 内容は2019年4月29日付toraブログをご覧ください

次は、同じく「ニクソン政権 対 ワシントン・ポスト」をテーマにした「ペンタゴンペーパーズ  最高機密文書」(スティーヴン・スピルバーグ監督・2017年 アメリカ映画)です 2018年4月17日付ブログをご覧ください

次は「ブッシュ政権 対 ナイト・リッダー社」をテーマにした「記者たち  衝撃と畏怖の真実」(ロブ・ライナー監督・2017年 アメリカ映画)です 2019年5月1日付ブログをご覧ください

また、2003年のイラク戦争を扱った映画としては、ブッシュ大統領を陰で操った副大統領チェイニーを主人公とした「バイス」(アダム・マッケイ監督・2018年 アメリカ映画)があります 2019年8月30日付ブログをご覧ください

どこの国でも、政府は不都合な情報は隠そうとするものです それを個人が自らの社会的身分の喪失を覚悟しながら暴くことはリスクが大きすぎます そのために、組織としてそれを暴き国民の利益を守る使命を負っているのが新聞をはじめとする報道機関です

さて、総理大臣が代ろうとしている現在の日本において、新聞をはじめとする報道機関は十分に機能を果たしているでしょうか

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする